〜11日目〜「遂に訪れたか、試練!?」
11日目
ふじくんの家にお世話になった今朝は、ゆっくり目に起床し、ゆっくり目に準備を開始。
昨日の楽しかった余韻が凄くて、この先の旅が何だか心細く感じてしまう、、笑
あー、このままここに居たい、、!泣
そんな気持ちに逆らうように、どんどんリュックに荷物を詰めていく。
これ以上ダラダラここに居ても、ふじくんにも迷惑をかけるだけだし、自分的にも良くない、、。
発つ準備が完了したところで、ふじくんにお別れの言葉と感謝を告げて、お世話になった家を後にしました。
本当にありがとう、ふじくん!
絶対また会おうね!泣
ふじくん家から「盛岡IC」まで約1時間、色んな思いを抱えながら道中を歩きます。
人と接する明るい一晩を過ごしたことで、急に一人であることが少し寂しく感じる、、。
やばい、なんか親しい顔に会いたくなってきたぞ。笑
いかんいかん...!
俺は北海道を回るまでは絶対に帰らないんだから...!!
あー、今日中に北海道に着けるといいなー...。
そんなことを考えていたらあっという間にヒッチハイクポイントに到着。
よっしゃ...!!
早速始めんぜ!!!
力強くスケッチブックに「岩手山SA」と書き込む。
本当は「青森方面」と書きたいところだけど、これでは捕まらないことは感覚的に分かってきた。
「岩手山SA」は青森方面に向かう車、八戸方面に向かう車の両方が通過するSA。
まずは、東北道「下り」の車に目的を絞って乗せて頂き、高速に乗ったところで「青森方面」の車を探す方針でいくことに。
その作戦が功を奏してか、路肩に立って大きく掲げたスケッチブックを見て、ドライバーさんが割とリアクションをして下さる、、。
これは少し粘ったらいけそうだなー。
と思いながらも、なかなか止まって貰えない。
場所を移動して、信号の10m手前、20m手前、30m〜、、と色々工夫してみるもダメだ、、、。
やっぱり止まって貰えない。
んー、ドライバーさん結構視線向けてくれたり、反応貰えたりするんだけどなー。
その時点で、あっという間に1時間が経過。
この旅でのヒッチハイク最長記録を更新してました。笑
おぉ、、これが世に言う「試練」というやつか、、。
これまで割とトントン拍子だった僕にも、遂に「ヒッチハイクの洗礼」が訪れたのか、、!!
...だったらこの壁は超えなきゃダメでしょ、、!!
さらに熱が入り、ボードを掲げる動きをより大きくしてお願いしてみる。
んー、リアクションは貰える!...でも止まっては貰えない。
何かやり方に問題があるのかな...?
そこで、ちょっと休憩も兼ねて作戦を練り直すことに。
色々考えても行き先もポイントも今以上のところは思いつかない、、。
自分のアピールの仕方をもっと変えるしか、、。
何かあるかなー、、。
.......シャツの色を変えてみようか。
ということで、着ていた紺色のTシャツを着替えて白Tにチェンジ!
水分補給もバッチリ済んだところで、ヒッチハイク再開!
お願いします、雨が降る前に高速に乗らせて〜!!
そんな思いを込めながら、大きく手を振る。
すると、前方から来る車がハザードランプをつけながら、減速し始め、、、
目の前に停車。
やったー!!!!ありがとうございます!!!泣
ヒッチハイク開始から2時間。
最長記録のヒッチハイクは何とか日が昇る内に成功を収めることが出来ました。
やっぱ白Tは清潔感を出すには必須のアイテムですね!
困ったときはとりあえず「白」を着とけば問題が解決することが、今回の件で分かりました。
今回乗せて下さった若いご夫婦の「タダさん」に何故乗せて下さったのかを試しに聞いてみると、、
前にヒッチハイカーを見かけたのだけど、タイミングが合わず乗せてあげられなかったのがずっと引っかかっていて、今度見かけたら乗せてあげようと思っていたのだそう。
うん、白T全然関係ないやん!!
それはともかく、まず、タダさんがめっちゃ良い人、、泣
本当に運が良かったんですね、僕、、。
岩手からのドライブ中でたまたま暇だったところに僕が居て、拾ってくれたみたいです。
そのまま「岩手山SA」まで快く乗せて頂きました。
本当にありがとうございました!
そこから直ぐにスケッチブックに新たに「青森方面」と書き込み、ヒッチハイクを始めます。
ここら辺で一番大きいSAを選んだのだけど、やっぱり東名とかのSAに比べて人が少ない、、。
出来るだけ一人一人に話しかけてアピールしていく作戦でいくことに!
すると、意外になかなか話を聞いてくれる!
いけるかも...!!
しかし、あっという間に30分が経つも上手くいきません。
「八戸」方面なら行くのに、、。という方が非常に多い、、。
たしかに、周りを見回してみても「八戸」ナンバーが多く、「青森」ナンバーの車はごく僅か。
そこで、ある考えが頭をよぎります。
(八戸から北海道に入るのもアリかも...。)
何となく函館から北海道に入るものだと思っていたけれど、良く考えたら函館にこだわる理由はないな、、。
八戸ー苫小牧でも良いんじゃないか!?
不思議なもので一回そういう考えが思いつくと、何だかそれが正解な気がしてくる、、。
けど、あまりにも簡単に方向性を変えてしまうのは、何だか楽してしまったみたいになるので、あと15分粘って様子を見てみることに。
15分後。
余計に人が減って、辺りも次第に日が落ちてきて何だか雨も降りそう、、。
これは見切りをつけなきゃマズイなと感じ、行き先を「八戸」に変更し、ヒッチハイクを再開。
しかし、捕まらずにあっという間に20分近く経過、、。
というか、むしろ「青森」ナンバーの車増えてません!?
うわー、墓穴掘ったかなー、、。
ここでの野宿も俄に覚悟し始めたその時、前方からやって来たお兄さん。
「あー、青森市内に降りるんですけど、青森方面じゃダメですよね??」
....!!!
(え!!青森方面行ってくれるんですか!?)
「あ、いや、青森方面行きたいです!お願いします!!(切実)」
「分かりました!先にトイレに行ってからでも良いですか?」
「もちろんです、ありがとうございます!!」
うぉぉお!!結局、青森ー函館ルートで北海道に入れる!!
それから、車まで同行させて貰うと、助手席には彼女さんらしき綺麗な女性が、、。
デート中にすみません、、。汗
心の中で呟きながら後部座席に乗せて頂くことに。
今回乗せて下さった「ミヤシタさん」と「ミウラさん」。
遠目から僕を見つけて、掲げているのが「八戸」方面だけど、何とか乗せてあげられないかと話し合ってくれていたそう。
そこで、ミヤシタさんが僕に話しかけて下さったみたいです。
いやー、あっぶなっ!!笑
危うく僕は完全に墓穴を掘るところでした、、。
本当に親切な方がいて助かりました、、。
道中の車内はとっても楽しい空間でした!
僕とお二方は歳が近いこともあり、それぞれの学部学科の話で盛り上がったり、旅のあれやこれやに関して話したり。
ミヤシタさんの軽い毒舌やそれに対するミウラさんの反応なんかもとても面白くてずっと笑っていられました。
特に、お二人の「青森の自虐ネタ」がめちゃくちゃ面白かったです。笑
お二方とも本当に親切な方で、積極的に話題を振ってくださったり、スマホの充電をさせて下さったり、岩手観光のお土産のお菓子を下さったりと車内での感謝の言葉がとにかく止まりません、、!
特に、助手席のミウラさんは、僕のスマホの充電中にはフェリーの時間だったり、駅前の泊まれる施設だったりを僕の代わりに色々と調べて下さいました、、。
二人ともフェリーの時間なんかも僕以上に気にかけて下さって、、泣
本当にこういう方々の助けがあるお陰で、僕の旅は成り立っているのだと改めて感動しています、、。
楽しい車内で時間も忘れ、あっという間に東北道の最北端「青森」へ到着。
しかも、わざわざフェリー乗り場まで送って頂いて、本当に溢れ出る感謝の気持ちが止まりません。
降りた瞬間に「さっむ!!」なんて言いながら最後に記念の写真を一枚。
「皆んなで自撮りしましょう!」
と僕が言ったら、
「私、撮るよ!」
とミウラさん。
ミウラさんにはどうしても写りたくなかった理由があるようです。笑
僕から見れば全然痩せる必要なんてないと思いましたけど...!
本当に素敵な人達と出会えたなーと一人しみじみ別れを噛み締めながら、見送りました。
さて、一人になったところで、、、。
ここから遂に!
あの津軽海峡を渡ります。(夏だけどね笑)
ただ、カモメが凍えそうになる理由も分かるくらいに8月の港は既に寒いです...笑
〜10日目〜「盛岡での出会い」
10日目
すみません!
昨日ブログ更新するのすっかり忘れてました。笑
翌朝にやっべ!と思い、今慌てて文章書いてます。
以下、昨日のハイライト
〜
朝8:00
ネカフェにて起床。
あー、よく寝た、、。
目を覚ましてから、外の天気が気になり見に行くと、やはり予報通り生憎の雨、、。
しかも、結構降っている、、。
よし、引きこもろう。
その瞬間、固く、いや、ゆるーく決意した僕は夕方に会う約束をした時間までネカフェに引きこもることに。
会う予定は18:00なので、まだたっぷりと時間があった。
久しぶりに二度寝しようと思い、アラームをかけずに寝て起きてもまだ12:00。
まだ時間が腐るほどあったので、今後のルートや方針について十分に考えることが出来ました。
お腹がすいたら食べ放題のソフトクリームなんかを巻きに行ったりしていて、、
この旅で一番成長したことって、もしや「ソフトクリームが上手く巻けるようになった」ことなのでは、、?笑
そんなこんなで17:00になったので、そろそろ支度をしつつ約束の場所「盛岡駅」まで向かうことに。
徒歩で行っても良かったのだけど、ずっと気になっていた「いわて銀河鉄道」を利用することに。
見てください!
可愛くないですか??
「いわて銀河鉄道」は、宮沢賢治が青春時代を岩手で過ごしたことから、その代表作「銀河鉄道の夜」をモチーフにした私鉄なんです。
作中にも「イーハトーブ」って出てきますよね。
あれ、岩手のことみたいです。
ということで、この電車に乗って盛岡駅まで向かおうとするも、全く電車が来ない、、。
あれ??次来るの何分だ?って調べたところ
まさかの、あと25分近く来ず、、。
オーマイガー、、。
結局、約束の時間を10分近く過ぎて盛岡駅に到着し、約束の人と合流しました。
この度会ってくれることとなった「ふじくん」は、とあるきっかけでSNSで仲良くなった男の子。
僕が東北に行くと知って、それなら是非と盛岡を案内してくれることに!
はじめまして〜。宜しくお願いします!!
やり取りしてた文面からずっと感じていたけれど、ふじくん実際会ってもめちゃくちゃ良い人。
すごく気を遣ってくれてお互いに「いえいえ〜、ありがとうございます。」みたいなことを繰り返してしまったり...笑
軽く自己紹介もしつつ、「昨日じゃじゃ麺食べました!」と伝えると、「それなら..」とふじくんオススメの「盛岡冷麺」が食べられるお店に連れていって貰えることに!
歩いて大通りに向かいます。
大阪に比べてやっぱり人が少ない!
歩きやすい!
お店に到着し、中に入ると結構広くて良い感じ!
有名人のサインとかも置いてある...!
マスターや店員さんとかと顔馴染みだという「ふじくん」。
結構気さくに話しかけてくれます。
なんかそういうの憧れるなー。うん。
自分も大阪に帰ったら行きつけの店つくろ。
席について、注文。
ふじくんオススメの何品かと、お互いに乾杯したいとお酒を一杯注文し、しばらく色んな話で盛り上がりました。
ふじくんは理系の院生で、楽器をやっていたりと、僕と境遇が似てたりして共通の話題が多くてすごく話しやすかったです。しかも、年齢が僕の1つ下で同世代!
あと、純粋に良い人、、!!
盛岡の素材の味が活かされた創作料理に舌鼓を打ちつつ、、、
遂に来ました「盛岡冷麺」。
わぁー、美味しそう。
ツルツルの麺が光っています。
食べてみると、やっぱり美味しい。
麺のコシが抜群でツルツルもちもちしてて喉越しが半端ない、、!
あまりの美味しさにあっという間に完食。
ちなみに、ふじくんはこの店のアレンジ料理だという「焼き冷麺」を注文。
見た目焼きそばみたいだって言ったら少し分けてくれました。
ありがとう!
どれどれ、、お味の方は如何に、、??
うん、美味い!!
味付けは焼きそばよりも少し薄めで、何より麺がやっぱり抜群に美味い!
この麺本当に取り寄せたいなーって思うぐらい気に入ってしまいました、、笑
満足したところでようやく店を出ることに。
これからどうするのかって話をしてたら、そのままふじくんの家に一泊とめて貰えることに、、!
やった、、!ありがとうございます!!
その前にちょっと大学に用事があるというふじくんに同行して大学構内を見せて貰いました。
冬には路面が凍って大変なことになるらしいです笑
それにしても、まぁ広い、、!
派手さはないけど、ちょっと羨ましい...笑
そして、用事も済んだところでふじくんの家にお邪魔することに。
お邪魔しまーす!
うわ、広い!
さすが岩手?なのかどうかは分かりませんが、学生が住む寮にしては結構広くて居心地がとても良い、、。
めっちゃ良い部屋だ、、!
部屋の中でもふじくんにおもてなししてもらいながら、ふじくんが好きだという麦焼酎を飲んだりしながら夜遅くまで盛り上がりました。
ふじくんに会えて、本当に良かった!!
今度大阪や関西に来るときは僕が案内しますね!!
(今回は話すのに夢中であんまり写真撮ってなかった笑)
〜9日目〜「仙台ー盛岡」
9日目
今日は遂に3日間滞在した「仙台」を離れ、次なる地「盛岡」を目指します。
この2日間に渡り、現地の人への聞き込みやネット検索などで収集した情報から導き出した最良だと考えられるヒッチハイクポイントに昼前には移動を開始。
天気も良好だし、何だかいけそうな気がする!
東北道のICへ続く大通りは車の流れが早くヒッチハイクをするのは非常に困難。
なので、今回は敢えてその手前、左折して合流する車を狙うことに。(写真だと左奥側から来る左折車を狙います)
ポイントに到着しました。
この植え込みの道路脇、ギリギリ交通の邪魔にならない所に立って全力で車にアピールします。
スケッチブックも準備万端。
気合いを入れて、いざ、ヒッチハイクスタート!
おぉ、結構見てくれる。
中には、笑ってくれたり、手で「ごめん」のサインを返してくれる方がいたりして、結構手応えを感じます。
これは割と直ぐにいけるかも。
しかし、あっという間に15分が経ち、そんな余裕も少しずつ不安の気配を帯びてきて、さらに、ここであることに気づきます。
(ヤバイ、、通る車が9割9分「仙台」「宮城」ナンバーじゃん、、。)
これでは、盛岡方面はおろか、東北道「下り」方面に乗ることすら怪しい、、。
長時間コースを覚悟しつつ、早々に見切りをつけて場所を変えるか悩みながらもボードを掲げ続けること早30分、、。
信号待ちで目の前に停車していた赤い車の助手席の窓が開き、中から女性の声が。
「途中までだけど大丈夫??」
キターーーーーーーー!!!!
予想だにしない突然の助けに舞い上がって思わず声が裏返りそうになりながらも
「ありがとうございます!すみません、ありがとうございます!!」
何とか踏ん張ってお礼を告げて、搭乗させて頂きました。
その方は「築館(つきだて)」まで向かい、高速を降りるということだったので、その手前の車が集まりそうなSAである「長者原SA」で降ろして頂くことに。
車内では、転勤が多かったという運転手さんに各地のオススメ観光スポットやご当地グルメなんかをいくつか紹介して頂きました。
「長者原SA」に到着。
本当にありがとうございました!!
ここから、トイレで一息ついて直ぐにヒッチハイクを再開します。
しかし、まぁ、高速にさえ乗ってしまえば心強い、、!
下道で感じるような不安はあまりありません。
明るい表情でヒッチハイクを続けます。
しかし、「岩手」ナンバーの運転手さんや「秋田」「青森」ナンバーの方にアピールするも中々上手くいきません、、。
そんな中、僕のちょうど目の前には「盛岡」ナンバーの車が長らく停車してあり、ヒッチハイクをしながらこの車の運転手さんが返ってくる時がずっと気にかかっていました。
時間だけが虚しく20分が経った頃、優しそうなおばあちゃんとその息子さんらしきお父さんがゆっくりこちらに歩いてきました。
話しかけてみようかなと少し迷っていると、その人達が僕の目の前にずっと停車していた「盛岡」ナンバーの車のドアに手をかける、、。
これはいくしかない、、!
スケッチブックを抱えて真っ直ぐ見つめ、全力でアピールしていると、向こうもこちらに気づき、笑いかけてくれました。
これはいけるか...!?
急いで、運転手さんの元に近づき
「乗せて頂けませんか?」
お願いしたところ、、、
快く「後ろに乗りな!」と言って頂きました。
「ありがとうございます!!」
葬式帰りだというおばあちゃんとお父さん。
後ろに乗せて頂いてこれまでの経緯なんかを話します。
おばあちゃんの相槌や声音なんかがとても親しみ深く、途中でコーヒーやお菓子なんかも頂いて、とても和やかな心持ちで盛岡まで乗せて頂きました。
結局、向かう方向が違うのにわざわざ「盛岡駅前」まで送って頂けました。
本当にありがとうございました...!
あぁ、田舎に帰りたい...笑
さて、盛岡駅まで予想よりもかなり早く着いてしまいました。
盛岡で会う約束をしているのは明日なので、これから今日一日どう過ごすかを考えることに。
駅前を適当に散策していると、聞き覚えに新しい名前が、、
「白龍」...。
(そうだ!この店、今日最初に乗せてくれた方から教えて頂いたじゃじゃ麺のお店だ!)
「じゃじゃ麺」とは、盛岡三大麺の1つで、うどんのような太麺に細かく刻んだきゅうりと肉味噌を乗せて食べる料理。
お腹もすいたので、名物料理を頂くことに!
じゃじゃ麺発祥の店だというこの「白龍」。
地元ではかなり有名らしく、県外からもわざわざ食べにくる人がいるのだとか。
待つこと、15分。
出て来ました、じゃじゃ麺!
お初にお目にかかります。
混ぜ合わせて頂きます!(あまり美味しそうに写ってないな...笑)
肉味噌とうどんは良く合うし、きゅうりの歯ごたえがアクセントになっていてとてもヘルシーだと感じました。
皆さん、これで完食して終わりだと思うじゃないですか、、?
でもこの「じゃじゃ麺」、実は面白いのはこれからなんです、、!
最後に一口だけ残した状態で生卵を1つ落とします。(見栄えがあまりよろしくないですね、、すみません。笑)
この状態で箸ごと店員さんに渡すと、、
なんと!!!
「ちいたんたん」になって返って来ます!☆
...いやいやいやいや!!!
ちょちょちょっと待て!お兄さん!!
ちいたんたんって何ですの!?
慌てないで下さい、ちゃんと説明しますとも...!
「上の状態で渡したお皿にスープを注いだもの」、それが「ちいたんたん」です。
じゃじゃ麺の〆としては当たり前のようで、周りの方を見ていると、食べ終わると必ず「ちいたん下さい!」と店員さんを呼んでいました。
「ちいたん」って何か響きが可愛いですね。
ふぅー、、盛岡名物「じゃじゃ麺」も堪能したし、さぁ、これからどうしようかなーと考えながら駅前をぷらぷら。
観光は明日付き添って貰えるので、今日はもうゆっくり休もうかなーなんて考えてます。
〜8日目〜 「白石」は「しらいし」じゃなくて「しろいし」だよ!
8日目
遂に、大阪を出てから一週間が経ちました。
最初はしんどい一週間になるだろうと予想していたけれど、そんなことはなく、良い出会いにも恵まれとても濃密な一週間を過ごすことが出来ました。
たぶん、これから幾つか苦労することになるんだろうなー。
初めて利用したゲストハウス。
居合わせた人達はバックパックを持った外国人の方やライダーさんが多くて、ちょっと親近感が湧いたけれど、ヒッチハイカーには出会えず、、んー、残念!
共用スペースに行くと外国人の方がお酒を飲んでました。
話がしたかったけど、流暢な英語で会話していたので、断念、、。
こういう時英語が話せたらなーと思いながら、挨拶を交わしてベッドに戻ることに。
ゲストハウスはタイミングが合えば、きっと良い出会いがあるんだろうなと感じました。
共用スペースには皆んなが置いていったシャンプーや洗剤、台所には調味料なんかも色々あって、助け合いで成り立っているんだなと強く感じたし、久々に洗濯機でしっかり洗濯も出来て大満足でした。
ベッドには布団も敷いてあったし!
そんなこんなで、チェックアウト時間の10時になり、昨晩お世話になったゲストハウスを出発。
オーナーさんと話した際に宮城でのヒッチハイクポイントのアドバイスなんかも貰い、ゲストハウスを後にしました。
仙台にお越しの際は、ゲストハウス 「宿や萩」にぜひ。
それから、徒歩で仙台駅へ向かいます。
夜は若干心細くなるときがあるけど、晴れてる街を歩くと心が踊ります。
今は旅が楽しいモードです。
仙台駅に到着。
これから、昨日買った「仙台まるごとパス」を使って宮城県を観光して行きたいと思います。
と、その前に、、
一昨日飲んで美味しかった「ずんだシェイク」を今度は「ずんだ茶寮」さんでリピート。
今日はせっかくなので、ちょっと豪華なやつにしみました。
くぅ〜、美味い、!!
ずんだの粒感もしっかりと感じられて、程よい甘さにずんだのクリーミーな味わいが生クリームと程良くマッチしています。
これは本当に毎日飲める美味しさです。
さて、飲みながら最初に向かう行き先を「白石駅」から徒歩10分のところにある「白石城」にすることに決定!
早速JR東北線に乗ります。
途中、車窓から見える一面緑の風景に癒されながら「白石駅」に到着。
白石駅前はのどかな空気で満ちています。
ここから、歩くこと約10分。
お、見えてきました!
ここから階段を登り白石城の城下に入って行きます。
白石城に到着...!
城内は木の香りで満たされていて、裸足ですべすべの木肌の温もりを感じつつ、そのまま天守閣へと登ります。
すごい眺めです、、!
風も程よい涼しさで心地良いです。
天守閣の周りをぐるりと一周。
蔵王が見えました。冬は雪が積もり、スキー場としても有名なのだそう。
そこで、景色を眺めながら30分程居座り、下の階に降りると、、、
「サムライ無料体験」との看板が!
しかも時間を見るとちょうど今から!
これは体験するしかないとのことで、「伊達政宗」の甲冑を着させて頂くことに。
レクチャーを受けながら、カメラの前で派手なポーズを取っていきます。笑
貴重な体験と良い思い出が出来ました!
ありがとうございます、、!
そこから休憩がてら体験のインストラクターだったおじいちゃんとおばあちゃんと旅についての話をし、天守閣を後にすることに。
...しようと思ったのですが、受付けのおじさん達も僕の「ヒッチハイク」と書かれたスケッチブックに興味深々で、これまでの経緯や宮城でヒッチハイク出来そうな所なんかの情報を頂きつつ、気づけば30分近く「入り口」で話し込んでしまっていました。笑
励ましの言葉を頂いてお別れし、白石城を後にします。
道なりに歩いていくと、「菓匠三全」を発見。
せっかくなので、中を覗くことに。
涼しい店内には美味しそうな和菓子がズラリ。
見るだけのつもりだったのですが、少し迷った挙句せっかくなので気になるお菓子を頂くことに。
「生パイ」(左) と「ら・ふらんす」(右)
生パイは生クリームの上に甘い粉砂糖がかかっていて、下はパイになっています。
砂糖と生クリームがある分、パイ生地の方は甘さが控えめになっていて、全体として丁度良い「甘さ」に。
サイズ感も良く、2つ3ついけちゃう感じです。
口当たりはサクっよりも「ふわっ」の印象でした。
「ら・ふらんす」は透き通った半透明のゼリーの中に洋梨が入っていて、ドーム型になった見た目も愛らしく、全体的にお上品な印象のお菓子でした。
何と、この「ら・ふらんす」はモンドセレクション金賞を受賞しているそうで、一個¥360と多少お値段は張りますが、食べればそれも納得!
洋梨の水々しさを堪能できる至極のお菓子でした。
2つともとても美味しかったです!
お茶菓子で休憩もしたところで、来た道を戻りまずは「仙台駅」へ戻ります。
仙台駅へ到着後、仙石線に乗り換え、次なる目的地「松島海岸」駅へ。
次第に車窓から見える景色が港町の風景に変わっていく。
「松島海岸」駅へ到着!
早速改札を出ると、微かな潮の匂いが。
思わず心が踊ります。
遊覧船のチケット売り場でチケットを購入し、出航までの余った時間で近くの店で「笹かま」を購入。
焼き笹かまはこんな風に自分で焼きます。
笹かまが焼けるまでの間、福島から出てきて宮城の松島で店をやっているという笹かま屋のお母さんと談笑していると、笹かまをひっくり返すのを忘れていて焦げ気味に。笑
でも、とても美味しかったです!
焼き上がった笹かまを頂きつつ、談笑の続きに花を咲かせていると、気づけばあっという間に出航の時間に。
急いで船乗り場までダッシュします。
(ちなみに、お母さんには試食の笹かまを一杯食べさせて頂きました。
ありがとうございます!美味しかったです!)
自分が乗る遊覧船は本日最終便だったので、間に合わないと観光出来なくなってしまいます、、。
焦ってダッシュします。
何とかギリギリセーフ、、!!
遊覧船に乗り込み、いざ出航〜!
これから約50分間の松島一周の旅が始まります。
身体全体で浴びる松島湾の潮風が心地良い、、。
水面に反射する夕陽が島に自生する松の枝を趣深く浮かび上がらせます。
しばらくの間、ぼーっと何も考えずただ眺めていました。
船内放送のアナウンスで
「右手に見えますは〜〇〇島で、〜の〜で」
みたいに島の名前と特徴、歴史なんかを聞きながら松島遊覧は続きます。
海に浮かぶ盆栽かー、うん、確かに。
50分の旅を終えて、船が乗り場に戻ってきました。
いや〜、素晴らしい景色だった!
来てよかったな、、。
それから、少し歩いて松島の赤い橋こと「福浦橋」を目指します。
通称「出会い橋」とも言われるこの「福浦橋」。
さぁ、渡ってみよう。
全長252mある橋の上を潮風を浴びながらゆっくり歩いていく。
途中でうみねこが橋の欄干で呆然と立ち尽くしていました。
近寄っても逃げない、、。強いなコイツ。
「福浦橋」を渡りきり、島の写真を何枚か撮影して折り返します。
折り返し。
まだいました。笑
「出会い橋」かー。
そこでは結局誰とも出会えなかったなー。笑
それから、いよいよお腹が空いたのでご飯を食べに行くことに。
たまたま通った店の前にいた気のいいおばちゃんとお話して、中に入ってその店でご飯を頂くことにしました。
せっかく松島に来たということで、、
穴子丼と生牡蠣。
3、4人いた店員のおばちゃんがどの人も気の良い人達で色々とサービスして貰いました。
この旅初の海の幸美味しい、、。
生まれて初めて食べる生牡蠣も普段食べている火の通った牡蠣と違って、磯の香りがしてクリーミーでめちゃくちゃ美味しい。
臭みもないし、バクバク食べちゃう気持ち分かるな〜。
ご馳走に舌鼓を打っていると
「お兄さん、旅してるの??」
横を振り向くと大きなバックパックを背負ったお姉さんが!
嬉しくなって話をしていると、何とこの方、石巻の「女川」からここ「松島海岸」まで歩いて来たのだそう、、。
台風の吹き荒れる暴雨の中、びしょ濡れになりながら何日もかけて歩いてきたのだとか、、。
いや、ちょっと凄すぎる、、!!
見た目が実年齢よりも遥かに若い!って店員さんとそのお姉さん達と一緒に盛り上がったのだけど、それも頷ける程の圧倒的行動力と体力。
いやはや、脱帽です、、。
ゴールに到達した今日は松島の宿でゆっくり休むということだったので、その場で連絡先と互いのエールを交換してお別れしました。
赤い橋の上では無かった良い出会いがここに来てありましたよ!!
良い出会いの後には別れが付き物です。
名残惜しくも、ご飯屋さんのおばちゃん達にも励まされながらお店を後にします。
「うな真 石田家さん」
また来ますね、ありがとうございました!
さて、約3日間に渡った仙台観光も今日でおしまい。
今日は西公園で野宿して、明日の朝から怒涛のヒッチハイク祭りが始まります。
寝るにはまだ早いし、ギターでも弾きながら過ごそうかなー。
近くに交番があるけど、どうか補導されませんように!笑
あっ、最後に丁度ポケットから出てきた可愛い缶バッジの写真をどうぞ。(白石城でおばあちゃんから頂きました。)〜7日目〜「るーぷる仙台」
7日目
朝、ホテルのベッドから目覚める。
さて、気になる今日の天気は、、、
おぉ!晴れてる...!やった...!
早速ホテルのバイキングで朝食を済ませて、チェックアウトの支度を始める。
(焼きたてのパンがサクサクで美味しかったです。)
こんな良い環境で過ごせて、しかも無料なんて、、。ありがとう、なつきくん。
無事問題なくチェックアウトを済ませて、仙台駅前に出る。
その時点で、美月ちゃんとの待ち合わせまでにはまだ少し時間があったので、僕は先に駅に行ってとあるブツを手に入れることに...
「仙台まるごとパス」¥2670
このパス一枚あれば、なんと「仙台を中心としたJR、地下鉄、市バスや「るーぷる仙台(後述)」が2日間乗り放題」になるのです。
しかも、このパス一枚につき、観光パンフレットが一冊付いてきて、実はこれに各観光施設で使えるお得なクーポン券がたくさん付いてくるというから驚き...
これがまたとにかく強い...!
徒歩で移動するには距離があり過ぎる仙台観光において、このフリーパスはかなり魅力的なアイテムなのだ!
この切符を無事手に入れ、
美月ちゃんとも無事合流し、晴れて仙台観光をスタート!
今日は美月ちゃんと二人で移動ということで、主に「るーぷる仙台」を使って観光することに。
「るーぷる仙台」とは、仙台市駅を中心に主要なオススメ観光地を巡回してくれる観光バスのことで、ご覧の通り、見た目のデザインも凄く可愛らしい。
これからこの「るーぷる仙台」を足として「仙台駅前」から出発し、順番にいくつか観光地を回って最後に「仙台駅前」まで戻ってくるという計画を立案。
ということで、まずは「仙台駅」から「瑞鳳殿」に向かいます。
あっという間に、「瑞鳳殿」に到着。
ここから、結構な急斜面を登ると、目の前に大きな階段と左に続く分かれ道が。
どうやら、参拝する順序があるようで、標識に従い、左に続く道に進みます。
脇を囲む高い木々の枝の天井の下を歩くので、日が直接当たらずとにかく涼しい。
まるで、森の中を歩いているみたいに空気が澄んでいて、2人で来てよかったね〜なんて言いながら先に進みます。
券売所で入場券を購入。
ここで、先に紹介したクーポン券が役に立ちます。
本来であれば、大人 550円のところが大人450円に!
こういう割引が各所で適用されるのは結構デカイ。
どんどん先に進みます。
見えました「瑞鳳殿」!
一見して目を惹く鮮やかな配色の豪華な建物。
この「瑞鳳殿」は仙台藩の初代藩主である「伊達政宗」のお墓で、ホトトギスをこよなく愛したとされる伊達政宗が「ホトトギスの初鳴きが聴けるように」と遺言として家臣に命じてこの地に建てさせたという。
ちなみに、元々あった「瑞鳳殿」は空襲で焼け落ち、今こうして建てられているものは新しく再建されたものだそう。
近くにあった資料館にて、2人で色々と勉強しました。笑
ちょっと進んだところにある「感仙殿」と「喜應殿」はそれぞれ二代目藩主 忠宗と三代目藩主 綱宗のお墓とのこと。
鮮やかで美しいですね、、。
こうして「瑞鳳殿」を堪能した僕達は
次の目的地「仙台城跡」に向かいます。
バスが長い坂道を登っていき、その途中の平地に突如表れた大きな鳥居。
「仙台城跡」到着です!
その鳥居をくぐって少し歩くと、見晴らしの良い高台が、、!!
かつては正にこの場所に「仙台城」が建てられていたそうなのですが、空襲により全焼して以降、今はこうして「跡地」として拓けた空間だけが残っています。
それにしても、眺めが素晴らしいなぁと辺りを見回していると、、
お!...
おぉ!!
もしや、あれは!!
遂にお目にかかれました「伊達政宗像」
逆光が後光のように差していて、威厳のある様にぴったりでこれには流石の一言。
美月ちゃんの計らいで記念に一枚撮っていただきました。
地域を盛り上げる「伊達武将隊」にもお会いしたかったですが、残念ながらこの日はお目にかかれず、、。
しかし、そんなことすぐに吹っ飛んでしまうくらい何だ、何だこの素晴らしい景色は!!
高台から見下ろす仙台市の景色が絶景です。
台風の影響も見事に過ぎ去り、ロケーションは最高。
お分り頂けるかな、、。
ほら、遠くの方に「太平洋」が見えます。
仙台に吹く風は大阪とは違って空気がとても澄んでいて、日を遮るものが無くてもどこか涼しい。
こういう風を感じれる場所に住みたいなと強く思いました。
さて、名残惜しくもこの場を離れて奥に進むと、お土産所を発見!
中に入って色々見て回ります。
仙台民なら知っている「むすび丸」
うん、確かにかわいい。
他にはずんだのお菓子や伊達政宗グッズなんかが多い中、ふと、とある物が目に入る。
「牛たんサイダー」、、。
美月ちゃんも飲んだことないと言うので、気になり購入することに。
どうせただのサイダーだろうと思って飲んでみると、、、
えぇ!...マジで牛たんの味がする、、!
これは飲んだ人にしか理解出来ないと思うのですが、本当に牛たんの風味がするのです。
しかも、なかなかの予想を上回る完成度で!笑
飲んだ瞬間に、炭火で焼いたような風味が鼻孔を抜けていき、1秒後ぐらいに甘酸っぱい牛たん特有の酸味のようなものがやって来ます。
原材料に牛たんエキスとかは一切入ってなかったのでこれが不思議、、。
まぁ、結構褒めてるような感じですけど、結局「美味しかったのか」どうかと聞かれれば「絶妙に不味かった」と答えます。
だって、そりゃそうでしょう!
飲み物が「牛たん」の味で、しかも炭酸で甘いとなれば、飲んでいて何だかあべこべな不思議な感覚に陥ります。
ただ、面白半分で買ってみるものとしては、「大正解」でした!
皆さんも、ぜひご賞味あれ。
「牛たんサイダー」
さて、休憩も終えて次に向かうは「大崎八幡宮」
時間的にも本日最後の観光地です。
巡回してきた「るーぷる仙台」バスに乗り込み出発!
はい、到着!...はやっ笑
街中に普通に大きな鳥居が建っているのが面白い。
中に入るとちょっと長めの階段が。
何とこの階段、全部でちょうど100段あるそう!
本当かな〜、どれどれ試しにいっちょ数えてみっか〜!!
「1、2、3、4、、、〜」
って感じで2人で声に出して数えながら登っていく。
「94、95、96、97!...あれ?」
全部で97段しかなくない、、?
おかしい、数え間違えかなーなんて話ながら進んでいくと本殿に到着!
何とそこには放し飼い状態のニワトリが...!
逃げたら食べられるぞ〜、ちゃんとここに居るんだぞ〜!!
楽天イーグルスの絵馬を発見。
本殿でお参りして、元来た道をトンボ帰り。
さぁ、さっきの階段のリベンジだ。
今度は一番上の段を1として数えてみることに。
「2、3、4、5、、、、〜」
「94、95、96、97、98!...あれ!?」
「「やっぱり100段ありませn(自主規制)」」
鳥居前のバス停に戻り、ここから「仙台駅前」に戻ります。
仙台駅前に到着したあとは、そこから美月ちゃんの案内で「牛たん」を食べに行くことに!
楽しみだな〜、牛たん。
目ぼしいところは土曜日で結構混んでいたため、急遽穴場っぽいところを探すことに。
すると、見つけました!
見た感じお客さんがあまり居なそう...。
しかし、食べログでもそこそこ有名みたいなのでそのお店で頂くことに...!
初お目にかかります、仙台の牛たん。
美味しそう!
ちなみに、牛たんに付いてくるご飯は絶対に「麦ご飯」なのだそう。
テールスープまで付いてきました。
では、早速頂きます!
美味い!!
今まで食べた中で圧倒的に食べ応えがある牛たんにお腹も満たされ大満足。
ご馳走さまでした!
1日目の「仙台観光」終了です。
ここまで付き合ってくれた美月ちゃんにお礼を述べて惜しみつつお別れ。
彼女のお陰で本当に素晴らしい二日間を過ごすことが出来ました。
やはり、現地の人のエスコートがあると観光は何倍にも輝くものですね!
ありがとうね、美月ちゃん!!さて、これから今夜宿泊する予定の「ゲストハウス」に向かいます。
場所は仙台駅から歩いて行ける距離。
東の方に15分程歩いたところに
ありました。
ちょっと見つけにくかったですが。笑
さぁて、、初のゲストハウスはどんな感じかな〜。
〜6日目〜「プレ仙台観光」
6日目
「おは... おは...う!
...おはよう!!」
「...ん、!!
お、方さん。おはようございます!!」
菅生PAでの野宿により目覚めた朝。
先に方さんが起きて、近くで寝袋で寝ていた僕を起こしに来て下さいました。
そこから、30分程で準備してそのまま仙台駅へ。
おー、いよいよ遂に仙台!!
キターーーー!!
トラックの中から観る仙台の街並みを見て感じたこと。
とにかく、道が広い!
さすが、東北随一の都市である「仙台市」。
結構ビルが建っていたり、飲食店があったりと栄えている印象なのですが、どこか品がある感じがする。
僕の中の感じでは、大阪の繁華街は何かギュッとしていてごちゃついている感じなのに対して、仙台は区画がきっちりと整理されていて余裕がある感じ。
仙台の街並みは何か落ち着く感じだなー。
そのまま、仙台駅方向に走っていると、方さんの携帯に電話が。
どうやら先方の都合で積荷の納期の時間が遅れるらしいとか。
僕は降りても良いよと言われたが、特にすることも無かったので、そのまま方さんの仙台での仕事が始まるまでトラックの中で暫く待機することに。
その間に方さんにはお昼ご飯のカレーをご馳走になりました。
方さん、ご馳走さまでした!
そうこうしていると、明日「仙台を案内してくれることになっている友人、美月ちゃん」からスマホに連絡が入った。
「バイト早上がりだったので、今仙台にいて暇なら案内しますよー!」
え、ほんとに...!?やった!!
そこから、方さんに事情を説明して、美月ちゃんに会い行くことに...! 最後に方さんと熱い握手を交わし、ここまでお世話になったことに感謝を述べ、お別れしました。
「これから地方行くときは連絡してくれたら乗っけてやるよ!」とまで言って頂けて、本当に良い人と出会えたなーとしみじみ、、。
方さん、本当にありがとうございました!
そこから仙台駅まで移動し、美月ちゃんと合流。
彼女とは以前にとあるトークイベントにて大阪で初めて会ってから約二週間ぶりの再会でした。
会って一発目から、相変わらず明るく気さくでめっちゃ良い子で、僕はとても安心しました!笑
美月ちゃん、どうやら朝からバイトで夕方からも別の予定があるにも関わらずわざわざ駆けつけてくれたみたい。
良い人過ぎる、、。
しかも、雨の中にも関わらず出てきてくれたことにも感謝しつつ、仙台の街を二人で歩いて散策することに。
美月ちゃんのガイドは本当に上手で、あちこちに点在する牛タン屋さんを指差しては「この牛タンはこうで、あの牛タンはあぁで、、」みたいな違いを一つ一つ説明してくれる。
他にも、「この通りは冬にはライトアップされて〜」とか、「地元民はここをよく使うんです〜」とか、書き尽くせない程の完璧なガイドを受けながら仙台駅からぐるりと一周。
途中、阿部蒲鉾店の名物「ひょうたん揚げ」をご馳走になったり、(ケチャップを渦巻き型にするのがミソらしい)
前から飲んでみたかった「ずんだシェイク」を堪能しました!
美味しいという噂は知っていたのですが、ちゃんとずんだ感はあるのかと疑心暗鬼でした、、、。
はてさて、お味の方は如何に、、。
めっちゃ美味しい、これ!!
しかも、ちゃんと後味にずんだを感じれます。
仙台にお越しの際は是非ずんだシェイクを試してみて下さい!
これは明日も飲もう。(すっかりお気に入りになってしまいました)
仙台名物を堪能しつつ、仙台駅に戻ってきました。
美月ちゃんはこれから友達と予定があるみたいなので、ここでお別れ。
美月ちゃん、今日は本当にありがとね〜。
また、明日も宜しくね〜。
さて、美月ちゃんと別れて一気に暇になる僕。
相変わらず雨降ってるし、仙台は散策したし、これからあんまり移動する気にもなれないなー。
宿についてはどうしよう。
今日はさすがに野宿はキツイよなー。
そんな時、ふと、あることを思い出した。
そうだ、!
あの手があるじゃん!
実は僕、静岡にいた時にあるアイテムを「静岡の友 なつきくん」から授かっていたのである。
「リッチモンドホテルの宿泊券」
早速、カバンから取り出し、使えることを再度確認して仙台駅前のリッチモンドホテルに電話する。
...予約空いてた〜!!
久々にベットで寝れるぞー!
ヒャッホーーー!!
神のカードを使い、豪遊できることが決まった僕は一気にテンションが上がり、駅から徒歩3分のホテルへそのままチェックイン。
フロントにて明らかに場違いな雰囲気を醸し出しながら、今晩泊まる部屋に向かう。
うぉぉお!!
綺麗!!ベッドだー!!
しかも、風呂もついてるし、充電できるし、水もあるし、洗濯だって出来る。
明日の朝は朝食無料でついてくるし、もう無敵過ぎる。
今夜はこれから明日以降の予定を立てて、久々の最高の環境でゆっくり休もうと思います。
では、また明日〜。
〜5日目〜「road to 仙台」
5日目
ふぁ〜。
眠い、、、。
アラームのスヌーズ機能を5回程繰り返したところでようやく目覚める。
(今日は東京を出て、「仙台」を目指していかないと...。)
まだまだ眠さはあるものの、東京観光を満喫した疲れは不思議とあまり感じない。
(俺ってもしかして、この旅で結構タフになったんじゃないか...!
旅の効果が早速現れ始めてる...?)
なんて鼓舞しながらシャワーを浴びて、颯爽と本日お世話になった宿を飛び出した。
それにしても、東京ではお金を使いすぎた、、。
今後はなるべく抑えていかないとなー。
駅前のガストで一番安そうな物を頼み、早速今後の具体的な作戦を練っていく。
スマホの充電が減るのを気にして、充電器完備のお店を選んだ。
よし、この方向で行こうかな。
その出発点は埼玉県の「蓮田SA」にすることに決定した。
この「蓮田SA」はスマートICなので、下道からのアクセスが可能で、徒歩でも入れる。
インターチェンジでのヒッチハイクの難易度を考えるとこれがベストだった。
問題は、そこまでのアクセス方法だけど、さすがに東京の下道でのヒッチハイクは無謀なので、電車で徒歩圏内の駅まで移動し、そこから徒歩で「蓮田SA」に忍び込む算段を立てた。
そうと決まれば即出発!
時間に余裕ぶっこいていると、痛い目を見るぞ、急ごう...!
改めて気合いを入れる。
17日には仙台で友人に観光案内して貰えることになっている。
なので、それまでには何としても辿り着かなければならないし、16日の夜には出来れば仙台にいたい。
赤坂見附駅の景色を一回みまわした。
さらば、「東京」!
ここから東京メトロから東京駅でJRに乗り継いで一気に埼玉県の「白岡駅」まで向かう。
約1時間後、
「白岡駅」到着。
ここから、「蓮田SA」まで徒歩で向かう。
距離は大体1.2kmぐらいかな?
余裕余裕なんて思ってたら、googleマップに表示されてる「蓮田SA」の目の前まで行っても一向に入れそうな道が見当たらない。
あれ?おかしいな...。
地図を拡大してよく見てみると、隣に見える工場の周りを大きく迂回する必要があった。
オーマイガー...。
まぁ、だとしても大した問題じゃないか!
歩けば済む問題だしね〜。
あまり動じることなく、方向を変えて歩き進める。
暑いけど、何かこういうの旅って感じがして楽しいな〜。
ふと周りを見回せば、古い一軒家に畑なんかが広がっていて、田舎の風景を思い出させる。
自分の田舎が何だか少し恋しくなっちゃった。
そんなこんなで、歩き続けること約50分。
ようやく「蓮田SA」に到着!
こうしてみると結構歩いたな、、。笑
達成感に満たされそうになるも、直ぐにヒッチハイクをスタートしないとマズイ。
何しろ、スタート地点に来ただけで、まだ1つも「仙台」に向かえていないのだ。
まずは「蓮田SA」の構造や人の出入りなんかを大まかに確認し、下り線の高速道路情報なんかも加味して作戦を立てる。
最初の行き先を「佐野SA」にすることに。
基本的には、何かあっても徒歩でSA内に出入り出来るスマートICで降ろして貰うか、シャワーを浴びれるSA、PAを拠点としてヒッチハイクをする方針だった。
野宿は別に良いけれど、夏だしどうしてもシャワーは浴びたかった。
じゃないと、乗せて貰う方にも申し訳ないし...。
ということで、まずは「佐野SA」と書いたボードを準備。
1日ぶりのヒッチハイクスタート!
5日目にして、慣れてきたのか、ボードを掲げることに緊張しなくなってきた。
基本は断れるものだと理解すれば、むしろ気軽にドライバーさんに合図を送ってみたり、積極的に話しかけに行くことが出来た。
どんな反応が返ってきても笑顔を絶やさないように心がけてヒッチハイクすること、15分。
「お兄さん、佐野でしょ?良かったら乗っていく?」
とのお声かけが!!
良いんですか!ありがとうございますっ!!
話しかけて下さった女性についていくと、車にはお子さんが二人乗っていた。
おぉ、初めての子供連れの方!
お子さんの気に触れないようにしないと...と少し気を引き締める。
しかし、車内の空気は明るさと賑やかさで満ちていて、そんなのは全部杞憂だったと直ぐに思い直す。
自分でもびっくりするぐらい居心地が良いというか乗っていて楽しい!
凄く気さくに話しかけて下さるお母さんに
助手席で話題の中心にいて、感性が面白いお兄ちゃん
隣で落ち着きのないひたすら可愛い弟くん
そんな賑やかな車内はあっという間に「佐野SA」に、、。
少し、内心でもっとご一緒したかったなー...なんて思っていると、何とお母さんのご提案でこの先の「上河内SA」まで連れて行って頂けることに...!
本当に...本当にありがとうございます!
あとは、もう少しの時間この元気に触れていられるのが純粋に嬉しかったです...!
そこから先に向かう車内の中でも、たくさんお話して盛り上がりました。
現実思考なんだけど、突拍子もない返しをするお兄ちゃんを見てると、何だか昔の自分を見てるようで面白かったです。笑
本当に子供って可愛いなーと20歳を超えてから染みじみ感じます。
そして、「上河内SA」に到着。
お母さんの読みどおり、「上河内SA」の方が大きくて人が多い!ありがとうございます、、!
お別れの前に、今後の近況を報告するために連絡先を教え合い、記念に車の前で皆さんと一枚。
元気な子供達と気さくなお母さんに一杯のエネルギーを貰いました!
ここまで乗せて下さった「アベさん」。
本当にありがとうございました!!
とりあえず仙台を満喫してきます!
さて、ここから16日の夜までに仙台に着くとして、まだ丸一日以上ある。
ペース的にはかなり余裕をもって順調。
今日はSAで野宿することも考慮して、とりあえずシャワーが浴びれる「安積SA」まで行ければ良いことにした。
外では急に雨が降り始めたため、慌てて食堂内に入る。
余裕を感じてた時に限ってこれかー...。
先行き不透明な感じがして、一抹の不安を感じながらスケッチブックに「安積..」と書こうとしたその時、
「お兄ちゃん、何処まで行きたいの??」
顔を上げると、そこには笑顔でこちらに目を向ける優しげなおじさんが。
これはいけるか...!
「安積SAまで行きたいんです...!今「仙台」を目指してるんですけど、もし、宜しければご一緒にお願い出来ませんか...?」
(お願いします...!)
「おぉ、そうなんや!俺も安積SAでシャワー浴びるつもりで仙台へ行くところやったから乗って行き!」
まさかのドンピシャ...!!
やったー!!!
ありがとうございます!!
この話しかけて下さった男性。
何とこの旅で遂に初となる「長距離トラックの運転手さん」でした!
やったー!、トラックの助手席に乗るの憧れてたんですー。
長時間乗せて貰うの憧れてたんですー。泣
ワクワクしながら助手席へ。
おぉ!!高い。
しかも、見晴らしが抜群に良い、、。
遂に、待ちに待ち焦がれたトラックが走り出す。
おぉー!!
思ったより軽やかに進む。
これから宜しくお願いします。
まずは、簡単な自己紹介から。
ドライバーさんは「方さん」と呼んで!と気さくにおっしゃった。
方さん、今回がヒッチハイカーを乗せるのが初らしかったのだけど、ずっと乗せたい思いはあったもののタイミングに恵まれずその思いが燻っていたのだとか...。
確かに、僕のことを気遣った話し方や表情、前置きなんかにそんな人の良さが表れている。
え、何だか今日めっちゃ楽しい、、!!!
道中では、僕のこれまでの道のりの話、大学の話、あるいは「方さん」の話や長距離トラックの仕事の話など、色々と盛り上がった。
そんな二人を乗せて、4tトラックはあっという間に「安積SA」に到着。
ここで、シャワーを浴びて更に先の「菅生」を目指す。
安積SAから菅生に向かうまでおよそ110km
時間にして1時間強はあったのだけど、それが本当に一瞬に感じるぐらい居心地が良かった。
人との出会いって素晴らしい。
方さんは言う。
「これまでの旅が順調過ぎるんやなー。きっとこれから帳尻合わせで辛いこともやってくるやろう...!人生そんな甘くないで!頑張りやー!」
やっぱ今までが人に恵まれてたんですよねー。笑
しかし、短いながらも実際これまでを経験してきた僕は確信している。
「どんな場所でも、いつか必ず人は助けてくれる!」
今日は「菅生PA」で一泊するという「方さん」におやすみなさいを告げて、同じく僕もここで一泊することに。
明日の朝、仙台に到着します。