〜15日目〜 「別れ、そして新たな出会い」
15日目
ウチウラくん、タカハシくんとカラオケで一泊を過ごし、朝6:00にカラオケ店を後に。
なんと2人でカラオケの代金を僕の分まで払ってくれました、、。
本当にありがとうございました、、!泣
それから、帯広で有名な豚丼を食べるために、「いっぴん」という店がオープンする11:00まで車内でしばらく待機することに。
開店時間まで約5時間弱。
適当な駐車場を探して、車内で他愛ない話をしたり、仮眠をとったりしながら時間を過ごします。
タカハシくんが昨晩にモンスターをがぶ飲みしていたために目がギンギンに冴えて一人眠れなくなっていたのがちょっと気の毒でした..笑
途中、暇すぎて車外に出てウチウラくんの自慢のロードバイクに乗せて貰ったりしました。
僕は自転車に詳しくないのですが、ウチウラくんのこの自転車。
なんと自転車界のランボルギーニと言っても過言でないぐらい高級で珍しいらしく、見かけたロードバイカーが感動して写真を撮りたいとお願いする程のものだそう...!
そんな高価な自転車と何も知らない奴が並んで写真を撮らせて頂きました...!笑
少し乗らせて貰ったけど、車体は無茶苦茶軽いし、良く進むし、何より抜群にカッコいい!
ウチウラくん、ありがとう!
貴重な経験になりました...!
そんなこんなで豚丼屋の開店時間の15分前になり、お店にそろそろ向かうことに。
僕達が列の先頭だったけど、開店前にも関わらず、あっという間に行列が...!
すごいな...!
あ、そうだ...!
せっかく人が集まっているのだから、この機会にヒッチハイクをしてしまおうということで、車の中からスケッチブックを取り出し、列の人達にアピールします。
すると、皆さん食いつく食いつく...!!
面白いぐらいに皆さん面白がってくれます...!
あれやこれや質問を受けてる中で手応えを感じるも、釧路方面に乗せて下さる方は見つからず、、!
んー、残念でした...笑
そうこうしていると、開店時間になり、店内へと案内されます。
待ち焦がれた豚丼がいよいよ目の前に!
うぉぉお!!美味しそう!!
何だか見た目がうな重みたいです。
タレにも炭火の香ばしさがあり、肉は厚さの割にとても柔らかい...!
めちゃくちゃ美味しかったです!
あっという間に完食し、食後のデザートの「杏仁豆腐」のお時間です。
実はこの杏仁豆腐。
以前にウチウラくんとタカハシくんが「いっぴん」に来た際に食べて、そのあまりの美味しさに感動したのだそう...!
特にタカハシくんに関しては、この杏仁豆腐をむしろ食べに来たとさえ言ってのける程...!
ほーん...杏仁豆腐ねぇー...。
言うて高々「杏仁豆腐」があの豚丼の衝撃を凌駕するなんてこと流石にある訳が...
ホンマや!!!
めっちゃくちゃ美味しい!!
今まで食べたことのない程の弾力感に、濃厚な味わい。
上がりまくったハードルを杏仁豆腐のもちもちの弾力が軽く超えて行きました。
「いっぴん」にお越しの際は是非とも「杏仁豆腐」を注文しましょう。
あー、もう一個食べたい、、。
お腹一杯満足してお店を後に。
お昼ご飯こそは自分で払うつもりだったのですが、またしてもタカハシくんが奢ってくれました、、。
何とお昼ご飯までも、、。
本当にありがとうございます!!泣
ほんと2人には感謝の気持ちで頭が上がらないです!
大阪に来た時は僕がおもてなしするね!!
豚丼屋を後にして、ついに彼らとのお別れの時がすぐそこまでやって来ました。
旭川ー帯広までの約200km。
一晩を共にし、時間にして約18時間程。
彼らと共にした記憶は僕にとってこの旅の中でもかなり濃い思い出深いものになりました。
本当に会えて良かった、また会いたいな...。
次のヒッチハイクポイントまで送って貰っている車内で、そんな気持ちが溢れてきます。
そうして車はとうとう次のポイントである38号線沿いのコンビニ前に到着。
最後に、出会えた記念に写真を撮っていただきました。(通りがかったお父さんありがとう!)
最後まで労いと励ましの言葉を貰いながらそのまま笑顔でお別れ!
ウチウラくん、タカハシくん
本当に本当にありがとう!!
絶対「知床」行ってきます!!
また会おうね!
彼らがコンビニで買い物している間に、僕は38号線沿いでヒッチハイクを開始。
天気もロケーションも最高で、良い出会いに恵まれた僕は、最高に清々しい気持ちでヒッチハイクに臨めました。
3分後。
一台の「釧路」ナンバーの車が目の前で右折し、コンビニの駐車場へと入って行きます。
まさにその瞬間、僕は、運転手の男性としっかり目が合い、しかも笑ってくれたように感じました。
僕はこれまでの経験から半ば確信に近い手応えを感じながら、小走りでその車に駆け寄ります。
「すみません、お兄さん。良ければ釧路まで乗せていただくことは出来ませんか??」
「あ、良いですよ!」
おぉぉ!!きました!!!ありがとうございます!!!!
その頃、ウチウラくん達の車の方を見ると、ちょうど買い物を終えた彼らが、車内から僕のヒッチハイクの様子を伺っているところでした。
あまりのヒッチハイク成功のスピードの速さに笑っている彼らとその喜びのあまり笑っている僕。
本当に最後の言葉を交わし、大手を振って彼らとお別れしました。
バイバイ!...またいつか!
今回、新たに釧路までご一緒させて頂けることになった男性「ヒナイさん」。
車内には綺麗な彼女さんが乗っていて、思わずなんかお邪魔してしまいすみません...!という気持ちに...笑
彼女さんも含め快く乗せて下さり、とにかくひと安心しました...。
ヒナイさんがコンビニに飲み物を買いに行った際に、僕の分のコーヒーまで買って下さいました。
ありがとうございます!
ヒナイさんは声が低くて体格も良く、一見強そうな方という印象だったのですが、話してみると物腰がとても柔らかく、気遣いもよくされて、とてもカッコいい方でした。
途中に寄った道の駅ではソフトクリームもご馳走になりました。
とても美味しかったです、本当にありがとうございました!
普段はお仕事で消防隊員をされているというヒナイさん。
僕のヒッチハイクの話を、自分も是非してみたかったと興味津々で聞いて下さいます。
そんなヒナイさんをヒッチハイクの道に誘うようにそそのかします!笑
「やってみましょうよ〜、とっても楽しいですよ!」
ヒナイさんもすっかりその気になり、いつか関西に来た時は是非会いましょう!と約束しました。
ヒナイさんならきっと旅の中で素敵な出会いに恵まれると思います...!
緑の中を抜けて、車は今度は海岸線を走ります。
何処までも真っ直ぐ続く道。
目まぐるしく移り変わる景色。
僕は北海道の景色が大好きです。
車窓を流れる海の景色をすげえ、すげぇ!言いながら眺めていると、
「寄ってみます?」
とヒナイさんと彼女さん。
「え、良いんですか!」
やった!!
そのまま近くの道の駅に停車し、海岸を少し歩きました。
海風がとても心地よかったです。
少し休憩しながら、今日の宿についての話になり、僕が「摩周湖の宿」と「釧路の宿」で迷っていると伝えると、何と急遽予定を変更して摩周湖まで連れて行って貰えることに!!
「良いじゃん、行ってあげようよ!」
と彼女さんがかなり明るく気さくな方で終始ノリノリだったのがとても嬉しかったです!
ありがとうございます!!泣
摩周湖に向かう人は主に観光客が多いので、土日を外すと程近い距離の釧路からでも向かう人はなかなか居ないだろう...と考えていたので、ヒナイさん達に連れて行って頂けることになってとても嬉しかったです、、!
本当にありがとうございます!!
そこから摩周湖方面に向けて走る車の中では、色々な音楽をかけながらさらに盛り上がりました!
車内のBGMは彼女さんが担当で、彼女さんが手持ちのスマホで選曲するのですが、飽き性らしくほとんどの曲がサビ前で変えられてしまうのが面白かったです!
物真似系ユーチューバーだったり即興で曲を歌うユーチューバーだったり、、。
色んな人の音楽を聴きながら皆んなで爆笑してました。
あぁ、楽しかったな、、!
盛り上がる中、次第にどんどん周りの景色が山道に。
とうとう到着です!
少し迷いつつも、何とか今晩お世話になる「摩周湖ユースホステル」まで連れてきて頂くことが出来ました!
ヒナイさん、彼女さん本当にありがとうございました!!
絶対ヒッチハイクで大阪まで来て下さいね!
是非また会いたいです!
(写真は途中の海岸線で撮りました)見たところ人は居なくて、外観は古い、?感じ。
さぁ、どんなところだろうかとウキウキしながら玄関を潜ります。
おぉ、、結構オシャレ!!
思っていたよりも内装が綺麗で、オレンジの照明が温かく、フロントはお香の匂いがして予想していたよりも遥かに素敵な感じではありませんか...!
フロントのベルでオーナーさんを呼び、チェックイン。
例の如く軽い自己紹介を済ませ、今一番気になっていることを思い切って聞いてみます。
「知床に行きたいんですけど、ここから知床方面に向かわれる方っていますかね??」
「うん、いっぱいいるよ!ヒッチハイカーも結構泊まるし、運が良ければ今晩の宿泊者に連れて行って貰えるんじゃない??」
うぉぉぉぉおおお!!!マジっすか!!!!遂にキターーーーーーーーー!!!!
ようやくゴール「知床」への道が見えました!!
「よっしゃー!!!!」
この時、僕は絵に描いたようにガッツポーズをし、フロントの方に盛大に笑われました。
宿の設備の説明を受けます。
ここが、共用のラウンジ。
ランドリー。
今日泊まる部屋です。
僕のベッドは部屋の左奥で、向かいのベッドには既に別の宿泊者の方が居ました。
どんな方だろう...ワクワク!
オーナーさんにお風呂先に入っちゃいなよ♪と言われたので、お風呂に入ることに。
シャワーしかない宿泊施設に慣れていたので、ちゃんとした浴場がある施設は久しぶり。
テンションが上がって、この先数日分のお風呂をじっくり堪能するように長風呂していると、別の宿泊者の方たちが!
湯船に浸かりながら、自己紹介とこれまでの旅の経緯なんかを話します。
「大阪からって凄いね!ちゃんと乗せてもらえた?」
「はい、皆さんとても優しいんですよ。〜...」
色々と話していると、僕が目指している「知床」は「ウトロ」の方で、この方達は同じ知床でも「ラウス」の方に行くのだと言うことが分かりました。
簡単に説明すると、世界遺産の観光地として人気なのが「ウトロ」。
漁業などが盛んなのが「ラウス」であまり行く人がいないらしい、、。
そして、この方達はラウスに「カラフトマス」を釣りに行くのだとか。
へぇー、凄い!
もっと話聞いてみたいと思っていたところで、おじさん達がのぼせて先に風呂を上がっていきます。
上がった後に是非ラウンジで話そうということになりました。
風呂上がりにはこの辺りを散策しようと思ってたのですが、予定変更!
ラウンジにお喋りしに行きます。
ラウンジに着くと、おじさん達にビールとおつまみを分けて頂き、色々と話に花を咲かせます。
数十分話した後に、おじさん達が外のレストランにご飯を食べに行くというので、そこで一旦解散します。
おやすみなさい、、!また明日会えたら会いましょう!
1人になったラウンジで悠々自適に過ごしていると、、
1人の男性がやって来ました。
「こんにちは!何処から来られたんですか??僕は大阪からヒッチハイクで〜」
より話が弾むように、掴みとしてはバッチリな自己紹介をすると
「へぇ!凄いなぁ!大阪から来たん?僕は奈良から来て〜...」
おぉ!...こんなところでまさか出身が近い方と出会えるなんて!!運命感じる!
今回知り合った「宝田さん」は、奈良からお越しの方で数日の間「摩周」一帯を観光されていて、明日飛行機で地元に帰られるのだという。
地元トークで一通り盛り上がった後、「まぁまぁ...このカニ玉でも食べてくださいよ...」ということで晩御飯を分けて頂き、一緒にビールを飲みながらお互いの旅のあれこれについて話していると、
「ハロー!」
1人の外国人の男性がやって来ました。
「ハロー!」
先日のゲストハウス生活で外国人に対してあまり距離を感じなくなった僕は、たどたどしい英語で積極的に話しかけに行きます。
なんだかんだで宝田さんも巻き込んで3人で英会話をすることに...!笑
宝田さんも僕も英語を話せなかったけれど、言葉に詰まりながらも単語を繋ぎ合わせて何とか会話を交わしていきます。
すると意外にもお互い意思疎通が出来ました、、!
彼の名前は「フェルナンド」
スペイン出身で、これまでに何カ国か周っていて、趣味はツーリング。
SUZUKIのバイクが愛車で北海道にもツーリング観光をしに来たのだという。
フェルナンドに日本のおススメ観光スポットなんかを四苦八苦しながら説明していると、また新たな来客がやってきました!
こんばんは!「りなちゃん」は、絶賛一人旅中らしく、明日お兄さんと釧路で合流し、明後日に親御さんと合流して観光するというちょっと変わった旅行形態をとる女の子。
彼女も新たに加わり、英会話教室が再開...!
かと思いきや、フェルナンドがおもむろにスマホに向かってスペイン語を喋り始めます。
すると、スマホには完璧な日本語訳が。
Google先生、、、!!
てか、文明の利器スゴっ...!!
高度だと思われる日本語をスマホに話しても、完璧にスペイン語に訳されているようで齟齬なく会話が進みます。
秘技「Google翻訳」により、結構込み入ったコミュニケーションが取れました。
(英会話はどこに行ったんや...笑)
すると、気づけば何だかフロント付近が騒がしい。
何だろう...とフロントを覗くと、数分前にチェックインしていたご家族がどうやら外に出る様子だったので、気になってラウンジから声をかけると、今から摩周湖に星を見に行くのだそう。
面白そう!ということで、宝田さんに車を出して頂き、僕とりなちゃんも同行することに!
夜中の摩周はとても寒くて、お互いに「寒い、寒い」言いながら急いで車に乗り込みます。
こんな夜中に皆んなで「星を観に行く」ってなんか旅の醍醐味って感じがして良いな、、!
摩周湖を目指して、街灯もない山道を車で上がっていきます。
途中エゾシカが飛び出してきたらヤバイですねーなんて話しながら、摩周湖の「第一展望台」に到着。
早速、車から降りて空を見上げます。
うーん、雲がかかってて、あまり見えないなー。
しばらく、皆んなで寒い寒い言いながら、空を見上げていると、雲が晴れて突如満天の星空が、、!
うわぁー、凄い綺麗、、!
天の川が見える、、!
しばらくじっと星空を眺めていると、いつのまにかまた雲がかかって見えなくなりました。
待っても再び星空が顔を出すことはなかったので、車に戻ってここからさらに標高の高いところにある「第三展望台」を目指すことに。
第三展望台を目指す途中、深い霧がかかったせいで数メートル先ですら見えない時間が続きます。
視界の悪い中、進むこと約10分。
第三展望台に到着。
うん、もちろん見える訳がない!!!
寒い!よし、帰ろ!!
諦めは肝心ですね。笑
帰りの車内で明日の朝、摩周湖に日の出を見に行こうという話になりました。
日の出から逆算して朝4:00に起きないといけないそう、、。
朝4:00かー。起きれるかなー、、。
3人で寝坊の心配をしながら宿まで戻ります。
果たして、明日は無事に朝4:00に起きれるのか!?