〜8日目〜 「白石」は「しらいし」じゃなくて「しろいし」だよ!
8日目
遂に、大阪を出てから一週間が経ちました。
最初はしんどい一週間になるだろうと予想していたけれど、そんなことはなく、良い出会いにも恵まれとても濃密な一週間を過ごすことが出来ました。
たぶん、これから幾つか苦労することになるんだろうなー。
初めて利用したゲストハウス。
居合わせた人達はバックパックを持った外国人の方やライダーさんが多くて、ちょっと親近感が湧いたけれど、ヒッチハイカーには出会えず、、んー、残念!
共用スペースに行くと外国人の方がお酒を飲んでました。
話がしたかったけど、流暢な英語で会話していたので、断念、、。
こういう時英語が話せたらなーと思いながら、挨拶を交わしてベッドに戻ることに。
ゲストハウスはタイミングが合えば、きっと良い出会いがあるんだろうなと感じました。
共用スペースには皆んなが置いていったシャンプーや洗剤、台所には調味料なんかも色々あって、助け合いで成り立っているんだなと強く感じたし、久々に洗濯機でしっかり洗濯も出来て大満足でした。
ベッドには布団も敷いてあったし!
そんなこんなで、チェックアウト時間の10時になり、昨晩お世話になったゲストハウスを出発。
オーナーさんと話した際に宮城でのヒッチハイクポイントのアドバイスなんかも貰い、ゲストハウスを後にしました。
仙台にお越しの際は、ゲストハウス 「宿や萩」にぜひ。
それから、徒歩で仙台駅へ向かいます。
夜は若干心細くなるときがあるけど、晴れてる街を歩くと心が踊ります。
今は旅が楽しいモードです。
仙台駅に到着。
これから、昨日買った「仙台まるごとパス」を使って宮城県を観光して行きたいと思います。
と、その前に、、
一昨日飲んで美味しかった「ずんだシェイク」を今度は「ずんだ茶寮」さんでリピート。
今日はせっかくなので、ちょっと豪華なやつにしみました。
くぅ〜、美味い、!!
ずんだの粒感もしっかりと感じられて、程よい甘さにずんだのクリーミーな味わいが生クリームと程良くマッチしています。
これは本当に毎日飲める美味しさです。
さて、飲みながら最初に向かう行き先を「白石駅」から徒歩10分のところにある「白石城」にすることに決定!
早速JR東北線に乗ります。
途中、車窓から見える一面緑の風景に癒されながら「白石駅」に到着。
白石駅前はのどかな空気で満ちています。
ここから、歩くこと約10分。
お、見えてきました!
ここから階段を登り白石城の城下に入って行きます。
白石城に到着...!
城内は木の香りで満たされていて、裸足ですべすべの木肌の温もりを感じつつ、そのまま天守閣へと登ります。
すごい眺めです、、!
風も程よい涼しさで心地良いです。
天守閣の周りをぐるりと一周。
蔵王が見えました。冬は雪が積もり、スキー場としても有名なのだそう。
そこで、景色を眺めながら30分程居座り、下の階に降りると、、、
「サムライ無料体験」との看板が!
しかも時間を見るとちょうど今から!
これは体験するしかないとのことで、「伊達政宗」の甲冑を着させて頂くことに。
レクチャーを受けながら、カメラの前で派手なポーズを取っていきます。笑
貴重な体験と良い思い出が出来ました!
ありがとうございます、、!
そこから休憩がてら体験のインストラクターだったおじいちゃんとおばあちゃんと旅についての話をし、天守閣を後にすることに。
...しようと思ったのですが、受付けのおじさん達も僕の「ヒッチハイク」と書かれたスケッチブックに興味深々で、これまでの経緯や宮城でヒッチハイク出来そうな所なんかの情報を頂きつつ、気づけば30分近く「入り口」で話し込んでしまっていました。笑
励ましの言葉を頂いてお別れし、白石城を後にします。
道なりに歩いていくと、「菓匠三全」を発見。
せっかくなので、中を覗くことに。
涼しい店内には美味しそうな和菓子がズラリ。
見るだけのつもりだったのですが、少し迷った挙句せっかくなので気になるお菓子を頂くことに。
「生パイ」(左) と「ら・ふらんす」(右)
生パイは生クリームの上に甘い粉砂糖がかかっていて、下はパイになっています。
砂糖と生クリームがある分、パイ生地の方は甘さが控えめになっていて、全体として丁度良い「甘さ」に。
サイズ感も良く、2つ3ついけちゃう感じです。
口当たりはサクっよりも「ふわっ」の印象でした。
「ら・ふらんす」は透き通った半透明のゼリーの中に洋梨が入っていて、ドーム型になった見た目も愛らしく、全体的にお上品な印象のお菓子でした。
何と、この「ら・ふらんす」はモンドセレクション金賞を受賞しているそうで、一個¥360と多少お値段は張りますが、食べればそれも納得!
洋梨の水々しさを堪能できる至極のお菓子でした。
2つともとても美味しかったです!
お茶菓子で休憩もしたところで、来た道を戻りまずは「仙台駅」へ戻ります。
仙台駅へ到着後、仙石線に乗り換え、次なる目的地「松島海岸」駅へ。
次第に車窓から見える景色が港町の風景に変わっていく。
「松島海岸」駅へ到着!
早速改札を出ると、微かな潮の匂いが。
思わず心が踊ります。
遊覧船のチケット売り場でチケットを購入し、出航までの余った時間で近くの店で「笹かま」を購入。
焼き笹かまはこんな風に自分で焼きます。
笹かまが焼けるまでの間、福島から出てきて宮城の松島で店をやっているという笹かま屋のお母さんと談笑していると、笹かまをひっくり返すのを忘れていて焦げ気味に。笑
でも、とても美味しかったです!
焼き上がった笹かまを頂きつつ、談笑の続きに花を咲かせていると、気づけばあっという間に出航の時間に。
急いで船乗り場までダッシュします。
(ちなみに、お母さんには試食の笹かまを一杯食べさせて頂きました。
ありがとうございます!美味しかったです!)
自分が乗る遊覧船は本日最終便だったので、間に合わないと観光出来なくなってしまいます、、。
焦ってダッシュします。
何とかギリギリセーフ、、!!
遊覧船に乗り込み、いざ出航〜!
これから約50分間の松島一周の旅が始まります。
身体全体で浴びる松島湾の潮風が心地良い、、。
水面に反射する夕陽が島に自生する松の枝を趣深く浮かび上がらせます。
しばらくの間、ぼーっと何も考えずただ眺めていました。
船内放送のアナウンスで
「右手に見えますは〜〇〇島で、〜の〜で」
みたいに島の名前と特徴、歴史なんかを聞きながら松島遊覧は続きます。
海に浮かぶ盆栽かー、うん、確かに。
50分の旅を終えて、船が乗り場に戻ってきました。
いや〜、素晴らしい景色だった!
来てよかったな、、。
それから、少し歩いて松島の赤い橋こと「福浦橋」を目指します。
通称「出会い橋」とも言われるこの「福浦橋」。
さぁ、渡ってみよう。
全長252mある橋の上を潮風を浴びながらゆっくり歩いていく。
途中でうみねこが橋の欄干で呆然と立ち尽くしていました。
近寄っても逃げない、、。強いなコイツ。
「福浦橋」を渡りきり、島の写真を何枚か撮影して折り返します。
折り返し。
まだいました。笑
「出会い橋」かー。
そこでは結局誰とも出会えなかったなー。笑
それから、いよいよお腹が空いたのでご飯を食べに行くことに。
たまたま通った店の前にいた気のいいおばちゃんとお話して、中に入ってその店でご飯を頂くことにしました。
せっかく松島に来たということで、、
穴子丼と生牡蠣。
3、4人いた店員のおばちゃんがどの人も気の良い人達で色々とサービスして貰いました。
この旅初の海の幸美味しい、、。
生まれて初めて食べる生牡蠣も普段食べている火の通った牡蠣と違って、磯の香りがしてクリーミーでめちゃくちゃ美味しい。
臭みもないし、バクバク食べちゃう気持ち分かるな〜。
ご馳走に舌鼓を打っていると
「お兄さん、旅してるの??」
横を振り向くと大きなバックパックを背負ったお姉さんが!
嬉しくなって話をしていると、何とこの方、石巻の「女川」からここ「松島海岸」まで歩いて来たのだそう、、。
台風の吹き荒れる暴雨の中、びしょ濡れになりながら何日もかけて歩いてきたのだとか、、。
いや、ちょっと凄すぎる、、!!
見た目が実年齢よりも遥かに若い!って店員さんとそのお姉さん達と一緒に盛り上がったのだけど、それも頷ける程の圧倒的行動力と体力。
いやはや、脱帽です、、。
ゴールに到達した今日は松島の宿でゆっくり休むということだったので、その場で連絡先と互いのエールを交換してお別れしました。
赤い橋の上では無かった良い出会いがここに来てありましたよ!!
良い出会いの後には別れが付き物です。
名残惜しくも、ご飯屋さんのおばちゃん達にも励まされながらお店を後にします。
「うな真 石田家さん」
また来ますね、ありがとうございました!
さて、約3日間に渡った仙台観光も今日でおしまい。
今日は西公園で野宿して、明日の朝から怒涛のヒッチハイク祭りが始まります。
寝るにはまだ早いし、ギターでも弾きながら過ごそうかなー。
近くに交番があるけど、どうか補導されませんように!笑
あっ、最後に丁度ポケットから出てきた可愛い缶バッジの写真をどうぞ。(白石城でおばあちゃんから頂きました。)