〜11日目〜「遂に訪れたか、試練!?」
11日目
ふじくんの家にお世話になった今朝は、ゆっくり目に起床し、ゆっくり目に準備を開始。
昨日の楽しかった余韻が凄くて、この先の旅が何だか心細く感じてしまう、、笑
あー、このままここに居たい、、!泣
そんな気持ちに逆らうように、どんどんリュックに荷物を詰めていく。
これ以上ダラダラここに居ても、ふじくんにも迷惑をかけるだけだし、自分的にも良くない、、。
発つ準備が完了したところで、ふじくんにお別れの言葉と感謝を告げて、お世話になった家を後にしました。
本当にありがとう、ふじくん!
絶対また会おうね!泣
ふじくん家から「盛岡IC」まで約1時間、色んな思いを抱えながら道中を歩きます。
人と接する明るい一晩を過ごしたことで、急に一人であることが少し寂しく感じる、、。
やばい、なんか親しい顔に会いたくなってきたぞ。笑
いかんいかん...!
俺は北海道を回るまでは絶対に帰らないんだから...!!
あー、今日中に北海道に着けるといいなー...。
そんなことを考えていたらあっという間にヒッチハイクポイントに到着。
よっしゃ...!!
早速始めんぜ!!!
力強くスケッチブックに「岩手山SA」と書き込む。
本当は「青森方面」と書きたいところだけど、これでは捕まらないことは感覚的に分かってきた。
「岩手山SA」は青森方面に向かう車、八戸方面に向かう車の両方が通過するSA。
まずは、東北道「下り」の車に目的を絞って乗せて頂き、高速に乗ったところで「青森方面」の車を探す方針でいくことに。
その作戦が功を奏してか、路肩に立って大きく掲げたスケッチブックを見て、ドライバーさんが割とリアクションをして下さる、、。
これは少し粘ったらいけそうだなー。
と思いながらも、なかなか止まって貰えない。
場所を移動して、信号の10m手前、20m手前、30m〜、、と色々工夫してみるもダメだ、、、。
やっぱり止まって貰えない。
んー、ドライバーさん結構視線向けてくれたり、反応貰えたりするんだけどなー。
その時点で、あっという間に1時間が経過。
この旅でのヒッチハイク最長記録を更新してました。笑
おぉ、、これが世に言う「試練」というやつか、、。
これまで割とトントン拍子だった僕にも、遂に「ヒッチハイクの洗礼」が訪れたのか、、!!
...だったらこの壁は超えなきゃダメでしょ、、!!
さらに熱が入り、ボードを掲げる動きをより大きくしてお願いしてみる。
んー、リアクションは貰える!...でも止まっては貰えない。
何かやり方に問題があるのかな...?
そこで、ちょっと休憩も兼ねて作戦を練り直すことに。
色々考えても行き先もポイントも今以上のところは思いつかない、、。
自分のアピールの仕方をもっと変えるしか、、。
何かあるかなー、、。
.......シャツの色を変えてみようか。
ということで、着ていた紺色のTシャツを着替えて白Tにチェンジ!
水分補給もバッチリ済んだところで、ヒッチハイク再開!
お願いします、雨が降る前に高速に乗らせて〜!!
そんな思いを込めながら、大きく手を振る。
すると、前方から来る車がハザードランプをつけながら、減速し始め、、、
目の前に停車。
やったー!!!!ありがとうございます!!!泣
ヒッチハイク開始から2時間。
最長記録のヒッチハイクは何とか日が昇る内に成功を収めることが出来ました。
やっぱ白Tは清潔感を出すには必須のアイテムですね!
困ったときはとりあえず「白」を着とけば問題が解決することが、今回の件で分かりました。
今回乗せて下さった若いご夫婦の「タダさん」に何故乗せて下さったのかを試しに聞いてみると、、
前にヒッチハイカーを見かけたのだけど、タイミングが合わず乗せてあげられなかったのがずっと引っかかっていて、今度見かけたら乗せてあげようと思っていたのだそう。
うん、白T全然関係ないやん!!
それはともかく、まず、タダさんがめっちゃ良い人、、泣
本当に運が良かったんですね、僕、、。
岩手からのドライブ中でたまたま暇だったところに僕が居て、拾ってくれたみたいです。
そのまま「岩手山SA」まで快く乗せて頂きました。
本当にありがとうございました!
そこから直ぐにスケッチブックに新たに「青森方面」と書き込み、ヒッチハイクを始めます。
ここら辺で一番大きいSAを選んだのだけど、やっぱり東名とかのSAに比べて人が少ない、、。
出来るだけ一人一人に話しかけてアピールしていく作戦でいくことに!
すると、意外になかなか話を聞いてくれる!
いけるかも...!!
しかし、あっという間に30分が経つも上手くいきません。
「八戸」方面なら行くのに、、。という方が非常に多い、、。
たしかに、周りを見回してみても「八戸」ナンバーが多く、「青森」ナンバーの車はごく僅か。
そこで、ある考えが頭をよぎります。
(八戸から北海道に入るのもアリかも...。)
何となく函館から北海道に入るものだと思っていたけれど、良く考えたら函館にこだわる理由はないな、、。
八戸ー苫小牧でも良いんじゃないか!?
不思議なもので一回そういう考えが思いつくと、何だかそれが正解な気がしてくる、、。
けど、あまりにも簡単に方向性を変えてしまうのは、何だか楽してしまったみたいになるので、あと15分粘って様子を見てみることに。
15分後。
余計に人が減って、辺りも次第に日が落ちてきて何だか雨も降りそう、、。
これは見切りをつけなきゃマズイなと感じ、行き先を「八戸」に変更し、ヒッチハイクを再開。
しかし、捕まらずにあっという間に20分近く経過、、。
というか、むしろ「青森」ナンバーの車増えてません!?
うわー、墓穴掘ったかなー、、。
ここでの野宿も俄に覚悟し始めたその時、前方からやって来たお兄さん。
「あー、青森市内に降りるんですけど、青森方面じゃダメですよね??」
....!!!
(え!!青森方面行ってくれるんですか!?)
「あ、いや、青森方面行きたいです!お願いします!!(切実)」
「分かりました!先にトイレに行ってからでも良いですか?」
「もちろんです、ありがとうございます!!」
うぉぉお!!結局、青森ー函館ルートで北海道に入れる!!
それから、車まで同行させて貰うと、助手席には彼女さんらしき綺麗な女性が、、。
デート中にすみません、、。汗
心の中で呟きながら後部座席に乗せて頂くことに。
今回乗せて下さった「ミヤシタさん」と「ミウラさん」。
遠目から僕を見つけて、掲げているのが「八戸」方面だけど、何とか乗せてあげられないかと話し合ってくれていたそう。
そこで、ミヤシタさんが僕に話しかけて下さったみたいです。
いやー、あっぶなっ!!笑
危うく僕は完全に墓穴を掘るところでした、、。
本当に親切な方がいて助かりました、、。
道中の車内はとっても楽しい空間でした!
僕とお二方は歳が近いこともあり、それぞれの学部学科の話で盛り上がったり、旅のあれやこれやに関して話したり。
ミヤシタさんの軽い毒舌やそれに対するミウラさんの反応なんかもとても面白くてずっと笑っていられました。
特に、お二人の「青森の自虐ネタ」がめちゃくちゃ面白かったです。笑
お二方とも本当に親切な方で、積極的に話題を振ってくださったり、スマホの充電をさせて下さったり、岩手観光のお土産のお菓子を下さったりと車内での感謝の言葉がとにかく止まりません、、!
特に、助手席のミウラさんは、僕のスマホの充電中にはフェリーの時間だったり、駅前の泊まれる施設だったりを僕の代わりに色々と調べて下さいました、、。
二人ともフェリーの時間なんかも僕以上に気にかけて下さって、、泣
本当にこういう方々の助けがあるお陰で、僕の旅は成り立っているのだと改めて感動しています、、。
楽しい車内で時間も忘れ、あっという間に東北道の最北端「青森」へ到着。
しかも、わざわざフェリー乗り場まで送って頂いて、本当に溢れ出る感謝の気持ちが止まりません。
降りた瞬間に「さっむ!!」なんて言いながら最後に記念の写真を一枚。
「皆んなで自撮りしましょう!」
と僕が言ったら、
「私、撮るよ!」
とミウラさん。
ミウラさんにはどうしても写りたくなかった理由があるようです。笑
僕から見れば全然痩せる必要なんてないと思いましたけど...!
本当に素敵な人達と出会えたなーと一人しみじみ別れを噛み締めながら、見送りました。
さて、一人になったところで、、、。
ここから遂に!
あの津軽海峡を渡ります。(夏だけどね笑)
ただ、カモメが凍えそうになる理由も分かるくらいに8月の港は既に寒いです...笑