〜9日目〜「仙台ー盛岡」

9日目

今日は遂に3日間滞在した「仙台」を離れ、次なる地「盛岡」を目指します。

この2日間に渡り、現地の人への聞き込みやネット検索などで収集した情報から導き出した最良だと考えられるヒッチハイクポイントに昼前には移動を開始。

天気も良好だし、何だかいけそうな気がする!

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東北道のICへ続く大通りは車の流れが早くヒッチハイクをするのは非常に困難。

なので、今回は敢えてその手前、左折して合流する車を狙うことに。(写真だと左奥側から来る左折車を狙います)

ポイントに到着しました。

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この植え込みの道路脇、ギリギリ交通の邪魔にならない所に立って全力で車にアピールします。

スケッチブックも準備万端。

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気合いを入れて、いざ、ヒッチハイクスタート!

おぉ、結構見てくれる。

中には、笑ってくれたり、手で「ごめん」のサインを返してくれる方がいたりして、結構手応えを感じます。

これは割と直ぐにいけるかも。

しかし、あっという間に15分が経ち、そんな余裕も少しずつ不安の気配を帯びてきて、さらに、ここであることに気づきます。

(ヤバイ、、通る車が9割9分「仙台」「宮城」ナンバーじゃん、、。)

これでは、盛岡方面はおろか、東北道「下り」方面に乗ることすら怪しい、、。

長時間コースを覚悟しつつ、早々に見切りをつけて場所を変えるか悩みながらもボードを掲げ続けること早30分、、。

信号待ちで目の前に停車していた赤い車の助手席の窓が開き、中から女性の声が。

「途中までだけど大丈夫??」

キターーーーーーーー!!!!

予想だにしない突然の助けに舞い上がって思わず声が裏返りそうになりながらも

「ありがとうございます!すみません、ありがとうございます!!」

何とか踏ん張ってお礼を告げて、搭乗させて頂きました。

その方は「築館(つきだて)」まで向かい、高速を降りるということだったので、その手前の車が集まりそうなSAである「長者原SA」で降ろして頂くことに。

車内では、転勤が多かったという運転手さんに各地のオススメ観光スポットやご当地グルメなんかをいくつか紹介して頂きました。

長者原SA」に到着。

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本当にありがとうございました!!

ここから、トイレで一息ついて直ぐにヒッチハイクを再開します。

しかし、まぁ、高速にさえ乗ってしまえば心強い、、!

下道で感じるような不安はあまりありません。

明るい表情でヒッチハイクを続けます。

しかし、「岩手」ナンバーの運転手さんや「秋田」「青森」ナンバーの方にアピールするも中々上手くいきません、、。

そんな中、僕のちょうど目の前には「盛岡」ナンバーの車が長らく停車してあり、ヒッチハイクをしながらこの車の運転手さんが返ってくる時がずっと気にかかっていました。

時間だけが虚しく20分が経った頃、優しそうなおばあちゃんとその息子さんらしきお父さんがゆっくりこちらに歩いてきました。

話しかけてみようかなと少し迷っていると、その人達が僕の目の前にずっと停車していた「盛岡」ナンバーの車のドアに手をかける、、。

これはいくしかない、、!

スケッチブックを抱えて真っ直ぐ見つめ、全力でアピールしていると、向こうもこちらに気づき、笑いかけてくれました。

これはいけるか...!?

急いで、運転手さんの元に近づき

「乗せて頂けませんか?」

お願いしたところ、、、

快く「後ろに乗りな!」と言って頂きました。

「ありがとうございます!!」

葬式帰りだというおばあちゃんとお父さん。

後ろに乗せて頂いてこれまでの経緯なんかを話します。

おばあちゃんの相槌や声音なんかがとても親しみ深く、途中でコーヒーやお菓子なんかも頂いて、とても和やかな心持ちで盛岡まで乗せて頂きました。

結局、向かう方向が違うのにわざわざ「盛岡駅前」まで送って頂けました。

本当にありがとうございました...!

あぁ、田舎に帰りたい...笑

さて、盛岡駅まで予想よりもかなり早く着いてしまいました。

盛岡で会う約束をしているのは明日なので、これから今日一日どう過ごすかを考えることに。

駅前を適当に散策していると、聞き覚えに新しい名前が、、

「白龍」...。

(そうだ!この店、今日最初に乗せてくれた方から教えて頂いたじゃじゃ麺のお店だ!)

じゃじゃ麺」とは、盛岡三大麺の1つで、うどんのような太麺に細かく刻んだきゅうりと肉味噌を乗せて食べる料理。

お腹もすいたので、名物料理を頂くことに!

じゃじゃ麺発祥の店だというこの「白龍」。

地元ではかなり有名らしく、県外からもわざわざ食べにくる人がいるのだとか。

待つこと、15分。

出て来ました、じゃじゃ麺

お初にお目にかかります。

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混ぜ合わせて頂きます!(あまり美味しそうに写ってないな...笑)

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肉味噌とうどんは良く合うし、きゅうりの歯ごたえがアクセントになっていてとてもヘルシーだと感じました。

皆さん、これで完食して終わりだと思うじゃないですか、、?

でもこの「じゃじゃ麺」、実は面白いのはこれからなんです、、!

最後に一口だけ残した状態で生卵を1つ落とします。(見栄えがあまりよろしくないですね、、すみません。笑)

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この状態で箸ごと店員さんに渡すと、、

なんと!!!

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「ちいたんたん」になって返って来ます!☆

...いやいやいやいや!!!

ちょちょちょっと待て!お兄さん!!

ちいたんたんって何ですの!?

慌てないで下さい、ちゃんと説明しますとも...!

「上の状態で渡したお皿にスープを注いだもの」、それが「ちいたんたん」です。

じゃじゃ麺の〆としては当たり前のようで、周りの方を見ていると、食べ終わると必ず「ちいたん下さい!」と店員さんを呼んでいました。

「ちいたん」って何か響きが可愛いですね。

ふぅー、、盛岡名物「じゃじゃ麺」も堪能したし、さぁ、これからどうしようかなーと考えながら駅前をぷらぷら。

観光は明日付き添って貰えるので、今日はもうゆっくり休もうかなーなんて考えてます。