〜14日目〜 「目指せ帯広!」
14日目
お姉さんに送って頂いたネカフェで朝目覚めると、、
おぉ!!晴れてる!
ということで、昼前には支度をしてネカフェを出ます。
久しぶりに拝むことが出来た青空!
んー、心も晴れます。
昨日お姉さんに教えて頂いたように、厚別区の12号線から旭川方面に向かう車をヒッチハイクします。
少し歩いて、近くに良さげなヒッチハイクポイントを発見。
ここで、ボードを掲げること約5分。
後ろから突然クラクションが...!
振り返ると、女性がこちらに向かって手を振っていました。
ありがとうございます!!
すぐさま駆け寄り、旭川の途中の地点である「岩見沢」まで乗せて頂けることに。
車内では、これまでの経緯やこれから道東まで向かうにあたり、どう進んで行くのが良いかなど色々とアドバイスを下さいました!
こうして「岩見沢」の良さげなポイントまでわざわざ送って頂きました。
とても親切なご夫婦で、奥さんにはお茶を二本も頂き、最後に笑顔でお別れしました。
ありがとうございました!!
そこから、すぐに岩見沢〜旭川に向かう車をヒッチハイクします。
ネカフェを出てからかなり順調に進んでいたことや天気が良いことも相まってか、何だかヒッチハイクがとても楽しい、、!
青空の下、爽やかな風を受けながら車道の縁石に立って高らかにボードを掲げます。
ここに来て、心に一切の曇りがなくヒッチハイクが出来るようになっている自分に改めて気づきます。
晴れやかな気持ちで掲げること10分程。
目の前に一台の車が停車。
助手席の窓が空き、中から1人の男性がこちらを覗きます。
「旭川まで乗せていってあげるよ。」
「本当ですか!ありがとうございます!」
旭川まで退屈で丁度話し相手が欲しかったのだというお父さん。
「お陰で高速に乗ってもこれで退屈しない」と僕が同乗したことを喜んでくれました。
車内では、お父さんの博識ぶりが遺憾なく発揮され、旭川方面へ向かう途中に見える景色から様々な地理的な知識やうんちくを教えて下さいます。
なんか僕の方が逆に楽しませて頂きました!笑
約一時間半後、旭川に到着。
有難いことに、宿泊に困らないようにとお父さんには旭川のネカフェがある通りまで送って頂きました。
ありがとうございました!!
さて、本日の宿も確保できたことだし、これから進むか留まるか...。
あるいは、この先「北見方面」を目指すか、「帯広方面」を目指すか。
どうするか決めるために、休憩がてら近くのマクドに入ります。
旭川まで来れた安心感と久しぶりの昼食を摂れた満足感で少しゆったりしていると、外では急に雨が、、、。
あー雨かー。
今日はもう大人しく旭川に留まろうかなー。
しばらく考えた挙句、やっぱりやれるだけのことはやってみようという結論に。
土曜日の内になるべく進んでおけるだけ道東に近づいておく方が懸命だと判断しました。
そうと決まれば早速ヒッチハイクを開始!
荷物が雨に濡れないようにカバーをかけて、カッパを着て、国道沿いにボードを掲げます。
雨の中、目の前を通過する車の運転手は皆んなこちらを見て通り過ぎていきます。
「北見」ナンバーが居ないかどうかを目を凝らしつつ、アピールを続けること約10分。
マクドの駐車場から呼ぶ声が、、!
女性が車の中から僕を呼んでいました。
雨の中急いで駆け寄ると、どうやらご家族の方らしく、中には3人の小さな娘さんと若いご夫婦が!
手振ってくれてめっちゃ可愛い、、!
北見までは行かないけれど、北見方面の車が走る高速の手前までなら行けるからと、雨の中立ち尽くす僕を見てどうやら声をかけて下さったみたいです。
そうなんですね...ありがとうございます!
んー、どうしよう...。
少し迷った挙句、今回はご厚意の気持ちだけを有難く頂戴して、もう少しこのまま粘ることにしました...!
わざわざ雨の中声をかけて下さり、ありがとうございました!
そうして、車を見送った直後、、
「どこまで行きたいですか?」
なんと、その1つ隣に停車していた車の運転手さんに声をかけられます!
「北見の方を目指してて!....ご一緒出来ませんかね??」
「良いですよ!後ろの自転車片付けるのでちょっと待って貰っても良いですか??」
はい!ありがとうございます!
うぉぉぉぉおおお!!!遂に北見に行けるぅぅう!!
今回乗せて下さったウチウラくんとタカハシくんは、20歳と16歳という超フレッシュな2人組み。
地元の学校の先輩と後輩の間柄で、旭川までドライブで出かけた帰りにちょうど僕を見つけて乗せてくれたのだという。
遠目から僕を見てて、ヒッチハイカーを乗せてみたくて仕方なかったのだとか!笑
いやー、ありがたい、、!
やっぱ若い2人だと何でも興味の赴くままに行動出来ちゃうんですね〜!笑
彼らとは世代が近いだけあって、興味のあることの方向性が似てたりして、あっという間に打ち解けることが出来ました。
おすすめのアニメの話や、嵐の話(北海道に来て嵐好きの人と出会うことが多い)、自転車や陸上など豊富な話題で盛り上がりながら「北見方面」を目指します。
途中、彼らの地元から程近いという「層雲峡温泉」に連れて行って貰いました。
今回の旅で初となる温泉街にテンションが上がります!
夜なので、景色なんかは暗くてよく見えなかったけど、ライトアップされた施設がとても幻想的でした。(写真じゃ伝わりにくいな...笑)
なんとこの層雲峡温泉は、絶景温泉ランキングみたいなもので全国1位に輝いた経歴があるらしく、「日本一早く紅葉が観れる」スポットとしても有名なのだとか。
次に来るときは、ぜひ紅葉が始まった時期に来たいな〜。
温泉を満喫している最中に、色々とこれからのルートについて話し、なんとこのまま「北見」ではなく「帯広」方面に向かって貰えることに!
遂に、苦労した帯広に向かうことが出来るのか...!
しかも、ウチウラくんとタカハシくんの地元はとっくに通過しているのにも関わらず、わざわざ帯広まで向かってくれるなんて、、!
本当に良い人達過ぎます、、!!
僕の旅のあれこれについてを話したら、お金に余裕ないだろうからと温泉上がりのコンビニで晩御飯まで奢って貰っちゃいました。
美味しかったです、本当にありがとうございました!
層雲峡温泉から帯広まで約100km弱。
温泉を満喫したところで、ドライブ後半戦に入ります。
北海道のひたすら真っ直ぐに伸びる道をずっと走って行きます。
あっちこっちで見かけた野生のキタキツネがとても可愛かったです。
蝦夷鹿が出るとヤバイねなんて言いながら、明かりもほとんどない暗い夜道を走ってると、ウチウラくんが突然車を止めて、外に出ます。
どうしたんだろう...。
車のライトが消えて空を見上げると、、
なんと!!
夜空には今まで観たことがない程の満天の星空が、、!!(写真には写らなかった)
まるで、プラネタリウムの天球を見ているような星の数に圧倒され、ひたすらに高い声をあげます。
息をすると吸い込まれるんじゃないかと思ってしまう程に神秘的で荘厳な空間に、果たして自分が今そこにちゃんと存在出来ているのかどうか怪しくなりました...。
天の川に北斗七星...。
大きな流れ星が頻繁に流れたりなんかして。
大阪じゃ絶対に観れない星空にとてつもなく感動しました。
そこから車内に戻り、再び帯広を目指します。
そこからさらに走ること約40分。
山を抜けて、遂に帯広市内に到着!
帯広市は、札幌、函館に次ぐ道内随一の都市といわれているそうです。
確かに、車で走っててもこれまで観てきた大都市と遜色ない程に栄えています。
今夜は市内を走り回って見つけたカラオケ屋で3人で夜を明かすことに。
明日は帯広から釧路を目指すつもりです!!