〜2日目〜「持つべきものは静岡の友。」

2日目

昨日最後にお別れした まゆちゃん、みゆちゃん姉妹におススメして貰った「アプレシオ」に宿泊することにした僕。

アプレシオ」とは何ぞや?という人のために簡単に説明すると、カラオケとか満喫など、色んな娯楽が密集した複合施設みたいなもので、地元民がオールするとなると決まって名前が上がるほど有名なのだそう。

というわけで、気づけば深夜1:00でとても眠かったこともあり、ここで一泊することに...。

結果、思ったよりかなり最高でした。

僕が泊まったのは満喫みたいな個室ブースだったのだけれど、何とそこにはマッサージチェアが、、!

旅の疲れを思う存分無機質なマッサージで癒して貰いました。

実はそれだけじゃありませんよ。

これはこの手の施設には当たり前と言えば当たり前なのですが、今の僕には何より有難いシャワールーム付き。

しかも、ここのシャワールームは利用者は無料ながらも充実したアメニティで、自前してきたグッズは殆ど使うことなく賄うことが出来ました。

しかも、シャンプーめっちゃ良い匂い...。

さて、シャワーも浴びたことだし、さっさと就寝。

明日はどんな一日になるかな、、。

朝、ルームのレンタル満了時間になり、アラームで目を覚ますと、何だか凄く眠い、、。

睡魔に頭をもたげながらも、予算と格闘する。

出来れば、このままここを出て最小限の出費に抑えたい、、。

いや、しかし、眠すぎる、、。

気付いたらそこから2時間寝てました。笑

おい、しっかりせい!

しっかり延長料金を取られた僕は、気持ちを切り替えて外に出る。

よっしゃ、やるぜ!!

すると、なんと雨が...。

2日目にして、はやくも雨...。

まぁ、台風来てるし覚悟はしてたのだけど、一気に心が寂しくなる。

さぁ、どうやって車を捕まえようかなと考えていると、

そういえば、自分が昨日自宅で起きてから何も食べてないことに気づく。

でも、思ったより空腹感はなかった。

それが何だか逆に怖い...。

これだけ各方面に大声で発信しておいて、道中でぶっ倒れて緊急搬送の後、強制帰還されました!とかは是が非で避けたい...。

ということで、まず朝食を摂ることに。

流石に食べないと死んじゃうよね。暑いし。

浜松駅のマクドで今後の作戦を練り、いざ出陣。

これから浜松駅前で車を拾い、浜松IC付近まで乗せてもらい、そこからIC入り口でヒッチハイク。からの高速に乗り「富士」まで。

という作戦を画策。

国道であることと、ヒッチハイクで止まってくれそうな広い場所を見つけ、さぁ、満を持してヒッチハイク開始。

すると、めっちゃドライバーさんがこっちを見てくれる...!!

これはいけるかも...なんて思っていたのも束の間。

目が合うだけでビュンビュン横を通り過ぎていく。

あれ?結構難しいな...。

それもその筈で、今まではSAやPAといった車が最初から停まっていて、謂わばドライバーさんと直接交渉が出来た場だった。

それに対して、下道でのヒッチハイクは動いている車を「自分の目と表情、仕草」だけでアピールしないといけない分、格段に難易度は上がる。それに加えて、場所選びが悪いとドライバーさんが止まりたくても止まってあげられない、なんてことになる...。

そう、下道でのヒッチハイクはヒッチハイカーとしての力量が存分に現れるのだとその30分間で僕は確信した。

初心者ヒッチハイカーの僕が予習した先人ヒッチハイカー達のブログでも、時には何時間も粘っていることはザラだった。

...とにかく、腐らず明るい表情仕草を心がける。

その反面、内心では

(あぁ、一体何時間コースかな...。)

なんて考えてると、、

目の前に一台のワゴン車が。

「乗ってく?ICまでで良いの??」

うわぁぁあ!!!!!!

ありがとうございます!!!!!

マジでこんな感じの声を上げてしまう程に嬉しかったです。

そのまま車に乗せて頂き、浜松ICまで。

の筈だったのですが、何とこの方のご厚意で磐田のららぽーとから直接上がれる「遠州豊田PA」まで連れていって頂けることに...!

ICでのヒッチハイクは難しいからとのことで、連れて行って頂けました。

本当にありがとうございます!!

道中、ドライバーさん目線からのヒッチハイクのコツなんかも親身に教えて下さってとても胸が熱くなりました。

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ここまで乗せて頂いたイケダさん、本当にありがとうございました!!

目の前に見える「ららポート」。

実は3年程前に僕は一度ここに来たことがあります。

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かつて、静岡県で住み込みバイトをしていた時に、知り合った静岡出身の友人がいて、その友人に連れて来て貰いました。

そのことをふと思い出し、ちょっと連絡してみることに。

「今じつは静岡に来てるんだけど、元気してる??」

「本当に?丁度こっちにいるから迎えに行くよ!」

マジか!!...めっちゃ急に連絡したら何とこれから突然会えることになりました。

いや〜、連絡してみるもんです。

そして、1時間後、三年ぶりの再会。

なつきくん、久しぶり〜!!

お互いの近況について話し合って盛り上がりながら、お昼ご飯を食べに行くことに。

せっかく静岡に来たなら、ハンバーグレストラン「さわやか」に行こうということになったのだけど、何と2時間待ちの行列。

やむなく断念して、なつきくんオススメのラーメン屋さんでお昼ご飯を頂きました。

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写真はなつきくんに奢ってもらったラーメン。

とても美味しかったです。本当にありがとう!!

お腹いっぱいになったところで、なつきくんのおじいちゃんの家にご一緒することに。

車で走っていると、段々と周りの景色が茶畑に。

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茶畑の上に回っている風車は、茶葉に霜が降りないように空気を循環させているんだそう。

さすが静岡県民!...お茶に関するウンチクに感心していると、おじいちゃん家に到着。

何と、さっきまで見ていた茶畑はおじいちゃん、おばあちゃんの敷地のものだそう。

すごい!!しかも、庭も大きくて、家自体も古き良き平屋で、広くてめっちゃいい感じ。

縁側で涼んでいたおばあちゃんに自己紹介をして、そのまま上がらせて頂くことに。

中では、お茶やお菓子や梨なんかを頂いてとても良くして貰いました。

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本当に笑顔の絶えない優しいおじいちゃん、おばあちゃん。

外を見れば一面の茶畑。

蝉の鳴き声のする縁側。

昔ながらの扇風機に高校野球中継。

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僕は何だかお盆に田舎に帰省した気分になってしまって、本当に心地の良い空間に安心して眠くなってしまいました。

そのまま、お昼寝までさせて貰えることに。

田舎のおばあちゃんの家って、ほんとに世界一安心できる場所だと思う。

2時間後、(結構寝たな!笑)

目覚めて今度はなつきくんの実家の方にお邪魔することに。

そのまま車で5〜10分程走って到着。

これまた広い駐車場に素敵なお家。

初めましてで少し緊張していると、中から迎え入れて下さったお父さん、お母さんがこれまたお優しい...!!

なつきファミリーは皆さん気さくで優しくて、おっとりとした人柄がとても大好きでした。

広めの庭で少し運動した後、そこではお風呂も貸して頂いて、静岡のお茶を頂いて、少し談笑して...。

30分程休憩した後に、またおじいちゃんの家に戻ることに。

急に押しかけたにも関わらず、こんなに優しく受け入れて頂いて、、本当にありがとうございました!!

最後にバスケットコートのある庭で、なつきくんと記念に一枚。

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「また来ます!」と言ったら

「また来てね!」と笑顔でお見送りして下さいました。

車に乗った後も見えなくなるまで手を振って見送ってくれている姿を見て、少しうるっと来ました...。笑

なつきくん、君はとても良い環境で育ったんだね...!!

そして、おじいちゃん家に戻る途中。

高台の上から見下ろす金谷の街の景色が絶景で、思わず車から降りてパシャり。

この街に流れる穏やかな空気が僕はとても好きでした。

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それから、おじいちゃんの家に再度到着。

そこで「お腹がすくだろうから」と梨とお茶とジュースを頂きました。

本当にどこまでもありがとうございます!

そこで、おばあちゃんとはお別れ。

最後に握手を交わして励ましの言葉を頂いて、お別れしました。

...絶対また来ますね!

おじいちゃんとなつきくんと僕は車に乗って、牧の原SAへと向かいます。

そこで、なつきくん達とはお別れです。

もっと一緒に居たかったけど、すごく楽しい一日だった!ありがとう。

お別れの前に、おじいちゃんがSAで晩御飯をご馳走してくれることに。

僕はカツ丼をご馳走になったのですが、静岡で有名なラーメンがあるからそれも食べな!とのことでラーメンまでご馳走になりました。

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海鮮系のあっさりしたスープで大阪にはあまりない味でとても美味しかったです!

ラーメン好きな人は、静岡に寄った際は麺屋「燕」に是非寄ってみてはいかがでしょうか...!

お腹いっぱいになって、遂にお別れの時が。

人の温かさ、静岡という土地の良さ。

全てに直に触れた一日でした。

この旅を続けていく中でも絶対に色濃く残る一日だったと思います。

本当にお世話になりました。

おじいちゃんとは元気に帰ることを約束し、なつきくんとは近々再会することを約束し、

お互い笑顔でお別れしました。

本当にありがとね。

ふぅ、、と一息。

ここからまたヒッチハイクモードに切り替えて、今夜の宿泊ポイントまで何とか進まねばなりません。

富士川SAを行き先に設定して、ヒッチハイクスタート!

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人もいるし、ハッピーオーラに満ち溢れた今の自分ならすぐ捕まるだろ!なんて楽観視してたのも束の間...

やばい。殆ど目も合わせてくれない...。

さっきまで人の温かさに直に触れてた分、そのギャップにいつも以上に心が折れそうになりました。

それでも、なつきファミリーの笑顔を思い出し、何とか自分の笑顔を振り絞りヒッチハイクを続ける。

富士川までご一緒に乗せて頂けませんか?」

話しかけ続けること約40分。

遂に、乗せて頂けることに...!!

感動で泣きそうになりました。

そのまま、車内で例のごとく自己紹介と談笑をしながら、ドライブすること約30分。

何と知らない間に「富士川SA」通過してました。笑

その方の事情的にも次の「愛鷹PA」で降ろして頂けることに。

本当にありがとうございました!

さぁて、ここからまたヒッチハイクするか、それともここで一泊するか...。

考えた挙句、「足柄SA」を目指すことに決めました。

足柄SAはとても大きいSAで、入浴施設や宿泊施設まで備えており、人の出入りもとても多いので、ここで明日を迎える方が安心だと判断しました。

そうと決まれば早速、ヒッチハイクを再開!

しかし、時間は22:00を回っている。

もしかしたら、捕まらないかもなーと思いながらもヒッチハイクを続ける。

案の定、さっきの牧の原SA以上に手応えがない。

それでも、出来るだけ足柄に行っときたかった僕は何とか声をかけ続ける。

続けること約30分。

僕の目の前で長らく停車していた車の中からこっちに向かって手を振って下さっている。

あぁぁぁぁぁあ!!!

ありがとうございます!!!!

涙目になりながら、感謝の言葉を告げて、足柄SAまで送り届けて頂けました。

今まで通過したSAの中で一番大きなサービスエリア。

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今日はここで一泊しようと思います。

明日はどんな一日になるのかな...。